ここでは岡本太郎の作品(=Works)を紹介していきたいと思います。
今回は2月27日(金)に発売されます
『岡本藝術: 岡本太郎の仕事 1911~1996→ (小学館クリエイティブビジュアル)』です!
これはみなさん、待ち望んでいたのではないでしょうか?
なんと作品によっては太郎本人の解説も掲載されているのです!

貴重なパリ時代から晩年までの作品を絵画や彫刻はもちろんのこと、
雑誌の表紙絵やプロダクト商品まで、見事にカバーしています!



収録点数はおよそ400点!
太郎の作品が年代ごとにどのように変遷していくかわかりますし、
当時の太郎がなにを思って作品を残したのかなども教えてくれます!
ここで特別に、
本書に収録されている、
太郎の「芸術の価値転換」の冒頭部分を抜粋します。
今日の芸術は、 うまくあってはいけない。 きれいであってはならない。 ここちよくあってはならない。と、私は宣言します。 それが芸術における根本条件である、と確信するからです。 これは、今まで考えられていた、 絵はうまく、美しく、快いものであるという価値基準とは、 まったく正反対の意見ですから、 あるいは逆説(パラドックス)のように聞こえるかもしれません。 しかし、これこそ、まことに正しいのです。 ふつう、絵をほめるばあい、 まず、「うまいもんですな」とか、「きれいだわ」とか、 「気持ちがいい、なんてたのしいんだろう」とか言ったりします。 ところで、新しい絵にたいしては、どうですか。 どう見てもきれいだと思えないし、うまいとも考えられない。 まして、ここちなどみじんもよくはない。 つまり絵として、ひっかかりようがない。 今までの鑑賞法では、どうにもかなわないという絵がかなりあるのでしょう。 いったい、こんなものに、どこに価値があるのか、 とお考えになることがあると思います。 ところが、このように、今までそれなしには 「すぐれた芸術」とはいえないとされていた絶対の条件がなにひとつなくて、 しかも見るものを圧倒し去り、世界観を根底からくつがえしてしまい、 以後、そのひとの生活自体を変えてしまうというほどの力をもったもの、 ―私はこれこそ、ほんとうの芸術だと思うのです。 |
では「ほんとうの芸術」とはなぜここちよくないのでしょうか?
その答えは『岡本藝術: 岡本太郎の仕事 1911~1996→』を手にして、
あなたご自身の目でお確かめください。



「藝術?そんなものはケトバシしてやれ!」
『岡本藝術: 岡本太郎の仕事 1911~1996→ (小学館クリエイティブビジュアル)』