Repos

キュンチョメ「もう一度太陽の下でうまれたい」

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第17回岡本太郎現代芸術賞で、
岡本太郎賞を受賞し話題をさらった、
男女二人組のアートユニット、キュンチョメ!

「キュンチョメ」は、
“キュンキュン チョメチョメ”の略だそうで、

「キュンは“生きる”で、
チョメは“死ぬ”みたいな。
対極の言葉が合わさってキュンチョメです。
(エリさん・談)」

そんな彼女たちが、
岡本太郎記念館で、
「もう一度 太陽の下でうまれたい」
を開催することになりました!

太郎が残した三つの陰の太陽
「日の壁・黒い太陽・地底の太陽」
これらを巡る新作を展示します!

ぜひ岡本太郎記念館へ!!



岡本太郎の残した太陽は暗い。
ある太陽は塔の裏側にあって、生まれてこのかた
日の光を浴びたことがない。
ある太陽は行政の都合で無惨にも解体された。
ある太陽は忘却されたあげく行方不明になった。
今、三つの太陽はなすがままに陰と共にある。
だから今一度、三つの太陽と共に抗おうと思う。
陰には陰なりのダイナミズムがあるはずで、
「裏を返した希望」を孕んでいるはずなのだ。


キュンチョメ
「もう一度太陽の下でうまれたい」

4/1(水)-4/20(月)
開館時間 10:00 ~ 18:00(最終入館17:30)
火曜日( 祝日の場合は開館)
一般 \620(\520)  小学生 \310(\210)
※( ) 内は15 人以上の団体料金


「手のひらに太陽を」(2015)
展示携帯:インスタレーション 使用材料:コンクリート

旧東京都庁にあった大きな壁画「日の壁」は、
都庁解体とともに壊されてしまった。
大きな存在や一方的な暴力によって脆い何かが壊されるというのは、
いつの時代にだってよくある光景だ。
また壊された物が大きな存在によって復元されるのも
よくある光景だろう。

今回わたしたちは、
「日の壁」を復元するのではなく、
「日の壁」を復元しまた破壊する。
つまり破壊という行為を復元する。
そこで生まれる瓦礫の破片はもはや脆い存在ではない。
手のひらに収まる太陽の破片は何かに抗うために投石すべき武器になる。
大きな存在ではない一人一人がその抗いを持てるように、
わたしたちはこの破片を配布する。

補足説明:
この作品は6×4メートルの原寸コンクリートを作成。
絵を描いた後に砕き、その沢山の破片を展示します。
来場者はこの破片を持ち帰る事が出来ます。
またこの作品の元となる壁画は破壊されてしまいましたが、
原画は残っています。
今回の展示では岡本太郎の描いた「日の壁」の原画も展示されます。




「日陰の太陽」(2015)
映像8 分

誰もが知っている「太陽の塔」
太陽の、という名前がついているが太陽が描かれているのは実は裏側だ。
表面のパワフルなイメージからは想像がつかないほど
背面の黒い太陽は不気味だ。
そのうえ裏側は北向きなので、
この黒い太陽には一日中まったく陽が当たらない。
日陰の黒い太陽を背負う太陽の塔は、
まるで絶望を背負った人間の姿にも見えた。
私たちも太郎もみんな、
この黒い太陽を背負っているのかもしれない。
太陽を一度も見た事がない日陰の太陽に、
太陽を見せたいと思った。



今回、岡本太郎記念館で展示をする事になりました
アートユニットのキュンチョメです。
岡本太郎のパワフル一直線なイメージは前からうさん臭いと思っていました。
どうもこれは本来の姿じゃないぞ、と。
そこで調べてみると、若い頃の太郎が残した手記には、
今の彼のイメージとは真逆な暗い言葉が山ほどか書かれていました。
挙げ句の果てに「生まれてこなければよかった」というような事まで
書かれています。実にネクラです。
そういえば彼の代表作『太陽の塔』も太陽が描かれているのは裏側で、
しかもその太陽はおどろおどろしいような、空虚な表情をしています。
目玉が無いので死んでいるような感じもします。
目玉の無い太陽は他にもあり、そのうちの一つである『日の壁』は、
行政の都合で破壊されてしまいました。
また『地底の太陽』という作品は、
万博公園の地下から地上に引き上げられた後に雨ざらしで放置され、
いつの間にか行方不明になってしまいました。
太郎の残した太陽はどれも暗く、
それゆえに本来の岡本太郎そのまま、
人間そのまま、という感じがするのです。
どの太陽も抗えない運命に従うままでした。
その結果、運命はなんとなく悲惨な方向へと進んでいきます。
わたしはそれが我慢なりません。
だから三つの太陽と共に抗う事にしました。
陰には陰なりのダイナミズムがあるはずです。
それはきっと安直な陽性のパワーを振り切ってしまうくらいの
『裏を返した希望』のような物を孕んでいるはずなのです。
今回は岡本太郎記念館にて、
『岡本太郎の生命体』展と題された展示の内部に
私達の作品が置かれます。
岡本太郎のギョロっとした目、奇抜な色、
溢れる生命の息吹のど真ん中でこそ、
輝けなかった太陽達の陰は振り切れるでしょう。
振り切った先で「もう一度太陽の下でうまれたい」と思いたいのです。


キュンチョメ KYUN-CHOME

2011 年に結成した男女のアートユニット。
メンバーはホンマエリ、ナブチ。
人が人として生きることから生まれる問題や矛盾や執念を追い、制作している。
第十七回岡本太郎現代芸術賞受賞。

キュンチョメWEB
http://kyunchome.main.jp/

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