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敏子のエッセイ② モモ「男性をもっと元気に!」

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1970-69歳 万博会場 岡本敏子と

2000年から2001年まで、
毎日新聞に掲載をされていた、

岡本敏子、幻のエッセイ、
「満月日記」の第二回目です!!



わが家の近くにダイニーズテーブルという
洒落た中国料理店がある。

雰囲気はシックだし、
料理も軽くデリケートで、
フランスではやっているヌーベル・キュイジーヌと呼びたい店だ。

気取った女の子を口説くには、
ここに連れて行くのが一番確率が高いと言われているそうだ。

ある時、ここでお食事していたら、
傍らに女性だけ三人で来ている人たちがいた。

二十四、五だろうか。

お化粧もうまいし、
知的な装いで、
結構、場慣れた様子。

聞くこともなく聞いていると、
こんな言葉が耳に入ってくる。

「男に御馳走して貰うときは、
相手の懐具合もあるから、
まあそれなりで我慢するけれど、
自分たちだけで食べる時は、
おいしいものを食べなくちゃね」

え、それはないでしょう。

私は思わずその人たちをにらんでしまった。

そんなことを言われたら、
男の人はいい面の皮じゃないの。

見れば、お洒落のセンスもよく、
頭も悪くなさそうなのに、
このデリカシーのなさ。

最低!

私は女の中でも甘いのか、
つい男の人に好意的になってしまう。

男は大変だなあ、といつも思っている。

社会内存在として、
一ぱしの役割を果たさなければならないし、
その上、女房、子供を養って、
一家を支えていく責任を負って。

セックスだって、男はかわいそう。

鳥でも獣でも、
雄はとても努力して、
雌を誘い、
挑みに挑んでやっと達成することが出来る。

中には終わった途端に
雄に食べられてしまうのさえあるのに。

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人間の男だって仕組みは同じなのではないだろうか。

身の回りの若者たちを見ても
男の子は大抵貧乏で、
ピイピイしている。

なぜか女の子は裕福なのに。

甥と姪が高校・大学の頃、
兄貴が時々、妹に借金しては
「ちゃんと返してよ」なんて威張られていた。

結婚すれば、
安住の地を得るかと思うと、

奥さんにはしょっちゅう文句を言われるし、
苦労して子供に教育を授けても、

大きくなれば、
親を馬鹿にして相手にしないし、
立つ瀬がないではないか。

だからだろう。
サッソーとして見惚れるような男の人は少ない。

私は男の人を、
もっともっと元気に、
頼もしい存在にする、
なってもらう運動を提案したい。

それは女性が、
男の人の話に心から耳を傾けること。

「うわあ、素敵。それで?」

と眼を輝かして夢を聞いてあげること。

それだけでいいのだ。
ミヒャエル・エンデの「モモ」という小説を知っていますか。

モモは小さくてか細くて、
何の力もない浮浪児のような少女だけれど、
黙って人の話を聞いてくれる。

それだけで人々は力づけられ、
失いかけてた自分を見出し、
幸せになるのだ。

モモになりましょう。



この敏子さんのエッセイから15年。
はたして世の男性は、
「元気に、頼もしい存在」になっているでしょうか?

モモになりましょう!

次回は、
「一緒の夢 『けなさず見守って』」をお届けします。

お楽しみに!!

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