本日、7月25日(土)に、
『日本再発見 芸術風土記』『神秘日本』の2冊が、
角川ソフィア文庫から同時刊行されました。
岡本太郎による幻の紀行文、その完全版が、
著者撮影の貴重な写真図版とともに文庫化!
『日本再発見芸術風土記』
— 全国を歩き、日本人としての自身を見つめる旅
「人間の生活があるところ、どこでも第一級の芸術があり得る。」
秋田、岩手、京都、大阪、出雲、四国、長崎を歩き、
その風土に失われた原始日本の面影を見いだしていく太郎の旅。
著者撮影の写真を完全収録。
解説・赤坂憲雄
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『神秘日本』
— 聖なる地に「神秘」を探るため、さらなる奥地へ
人々が高度経済成長に沸くころ、
太郎の眼差しは日本の奥地へと向けられていた。
恐山、津軽、出羽三山、広島、熊 野、高野山を経て、
京都の密教寺院へ。
現代日本人を 根底で動かす「神秘」の実像を探る旅。
解説・中沢新一
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沖縄文化論とともに岡本太郎の「日本紀行3部作」と称されてきた名作が、
このたび角川ソフィア文庫として初文庫化されました。
従来、全集や著作集では割愛されていた写真を、
オリジナル版のレイアウトに忠実に再現。
太郎自身がカメラ を手に各地を歩き、体感した、
ありし日の日本の姿が鮮やかに甦ります。
「人間が動物を喰い、動物が人間を喰った時代。あの暗い、太古の血の交歓。
喰う事も喰われる事も、生きる祭儀だった。
残酷で燃えるような、宇宙的情感が迫ってくる。
そういうものをふるい起こさないで、ヒューマニズムもちゃんちゃらおかしい。
(『日本再発見 芸術風土記』)」
(1957年・46歳 『日本再発見 芸術風土記』の取材・秋田)
「日本の神様はむしろ生活の秩序、純粋に風俗習慣と考えた方が解りやすい。
(中略)
神さまの前ではカシワ手を打つ、お祭りにはお煮しめを用意し、晴衣をきる。
それは生活のリズムなのだ。
別に教義とか、シチメンドクサイ意識、反省というものではない。
(『神秘日本』)」
(1957年・46歳 『日本再発見 芸術風土記』の取材・徳島)
この本を読むと岡本太郎が芸術家というだけでなく、
20代にフランスで学び、身をやつした民族学者というのがわかります。
伝統文化、民俗の探求者。
鮮烈な言葉、力強い写真。
あなたも岡本太郎がつかみ取った世界に魅了されてみませんか?
日本を、世界を、そして私たち自身を見つめ直すためのヒントに満ちた作品です。
『日本再発見 芸術風土記』 『神秘日本』 2作品同時刊行!
:: July 25, 2015
