Repos

「岡本太郎愛用のピアノ」修復リポート②

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岡本太郎愛用のピアノ修復レポート!
今回はどのようにピアノが修復されていくのかをお届けします!

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このピアノは歌人与謝野晶子の与謝野家から譲り受けた
「スタインベルク ベルリン」。
日本には数台しか無いという幻のピアノです。

なお、ピアノの修復は北軽井沢の工房で、
ピアノバルロン・ジャパンの和田明子さんが行っています。

ちなみに修復内容は以下の通りです。

本体 1. 弦、チューニングピン交換
2. 響板修復(割れの修理、ニス塗り直し)
3. パス駒修理(ひび修理)
4. 鉄骨塗り直し
5. ペダルシステム再調整、ペダル磨き
アクション 1. ハンマーフェルト交換
2. アクション内のすべてのフェルト、革の交換
3. スプリング交換
4. センターピン交換
5. 整調(タッチの調整)
鍵盤 1. 象牙・黒檀鍵盤磨き
2. フェルト類の交換
3. 再調整
外装 1. 掃除、磨き
(再塗装はせず現状の雰囲気を残す)
仕上げ 1. 調律
2. 整音
3. 納品調律・点検

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「古いパンチングの取り外し」

パンチングとは、鍵盤の下にかまして鍵盤の高さと深さを調節する、
様々な厚さの紙とフェルトのことです。

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「有効弦長の測定」

有効弦長とは、音を鳴らす部分の弦の長さのことです。
音の高さは、弦の長さと太さにより決まります。

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「弦のテンションを緩める」

弦の張力を支えている鉄骨に偏った負担がかからないよう、
すべてのピンを万遍なく少しずつ緩めていきます。

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「低音弦の取り外し」

低音は太い弦、高音にいくほど細い弦が張られています。
どの音にどの太さの弦が張られていたのか、
元のデータを取っておき、新しい弦を張る時の参考にします。

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「バス駒の亀裂要修復(修復前の状態)」

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「アクション解体」

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「ハンマーバットフレンジ取り外し」

ハンマーバットとハンマーバットフレンジにより、
ハンマーの正しい動きが保たれます。

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「ダンパーの取り外し」

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「バックチェックのフェルト取り外し」

いかがですか?
このように1つ1つとても丁寧に作業しているのが、
おわかりいただけると思います。

ピアノバルロン・ジャパンの和田明子さんは、
以下ようにおっしゃられています。

「100年前のピアノを修復する価値があると、私たちは考えています。
戦前のピアノには戦後の大量生産のピアノにはない味があります。
戦前は、1台1台のピアノが丁寧に作られた時代でした。
木やフェルト、革などの材料も、今のものよりずっと良い質のものが使われました。
また、ピアノメーカーが個性を競い合い、こだわりをもって作っていたため、
個性の強いピアノが残されたのです。

ピアノが100年近くの年月を生きてきたということもピアノの音に影響します。
ピアノは大部分が木で作られているため、私たちのように呼吸しています。
響板がピアノの魂、とも言われますが、音色を決めるのに重要な部品です。
100歳のピアノは100歳の響板を持っているので、20歳の響板にはない味を出します。
もっと言えば、100年の生きざまを反映した音を出します。

昔のピアノからは、何とも言えない深い音色、やさしい響きがします。
それは、年月が、また歴史が醸し出す音だと、私は思っています。」

今月に完成予定のその音色を聴くのが楽しみです。
次回はさらに進んでいく修復の模様をお届けまします!

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