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Poetry and drawing ③ - Suffering

「詩とデッサン④ – 苦腦」

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大発掘した岡本太郎第1画文集『アヴァンギャルド』!


新規ドキュメント 8_1


今回は「詩とデッサン」から、
「苦腦」をお届けします!


新規ドキュメント_1


花――太陽


大きな花輪


幼兒が抱かうと


双手をあげた――


空しい!


悲歎にくれ


身悶えて哭く


ひき裂かれた


傷口は――癒やされない


酸鼻!



この「苦腦」について、
太郎のこのような文章があります。


 「私はパリ生活十年余りにして、
今さらのようにはっきりと、
自分が単なるエトランジェであるにすぎないことを自覚した。
すでに私の孤独感はたえられないものになった。
孤独から脱(のが)れ、
社会人として現実生活の上に己を見出すために、
母国に帰らなければならないことをひたすらに痛感したのである。


だが、日本に帰って来ると、意外な試錬が特っていた。
五年間の軍隊生活である。
連帯性を絶対化する軍隊に於て、
私は全然それらしいものを発見することができなかった。


復員して以来、私は激しく現実生活の上で仕事している。
しかし、果してそれによって孤独感から救われたであろうか。


連帯性を求めて帰国した私は、
社会の現実にふれることによって、
むしろ孤独者の純粋な苦悩が如何に稀な、
尊いものであるかということを覚ったのである。


私は先年「苦悩」と題して、
いとけない幼児が太陽を花と見、
それを求めて絶望するという一篇の詩を書いた。


(略)


いったい、人間が云々する生活とは何だろうか。
おそらく人間自身、それを識ったためしはないのではないか。
まして、生活の信条などという文句はナンセンスである。
そんなものがあったとしたら、
差し当り、猫にでも喰わしてしまえばよかろう。


(『藝術と青春』知恵の森文庫


新規ドキュメント_2


いかがでしたか?
次回は「時計」をお届けします。
お楽しみに!!!

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