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Toshiko's Essay⑭Art trash box "The recycling is fun, too"

敏子のエッセイ⑭芸術ごみ箱「リサイクルも楽しく」

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今回の「満月日記」はゴミ問題について。
増え続けていくゴミに対してあなたはどのような対策をしていますか?



貧乏徳利というものは面白い。
地方ごとに、またそれぞれの店にも独特の形があって、
それが何ともいえぬ味になっている。
あれを袂に抱いて、亭主の寝酒を買いに走ってみたいものだと思う。

昔は酒でも油でも瓶を持って行って量り売りだったし、
大概のものは風呂敷に包んで持ち運びするのが普通だった。
風呂敷という美しい重宝なものを何故やめてしまったのだろう。
惜しまれる。

デパートやスーパーのマークをれいれいしくつけた
包み紙や袋を持ち廻って、宣伝に一役かうこともないのではないか、
とひそかに腹を立てているのだけれど、
いちいち断るもの面倒だから、つい持たされてしまう。

ゴミ問題は、ますます深刻になっているのに、
身辺を見廻しても一向に減る気配はない。
勿体ないほど凝った過剰な包装。
毎日配達されてくる郵便物、
大概は目を通すまでもない不要なものだ。
雑誌やDM(ダイレクト・メール)、
更にはこの頃は何かといえば、コピーをとるし、
FAXも先方様に行ってしまわないで手もとに残る。

つまり、二重に紙ゴミを生産しているわけだ。
コンピューター時代になればペーパーレスだと、
前宣伝は賑やかだったが嘘ばっかり。
プリントアウトした資料がみるみるたまって、読むひまもない。
文明というものはゴミの生産量に比例するのかと憎まれ口をききたくなる。

新規ドキュメント 1_1
1962年、ベストセラーになった桂ゆきさんの
「女ひとり原始部落に入る」という本があった。
詳細は忘れたが、アフリカの本当の未開の部族の村に
一人入りこんで暮らす話だった。
エネルギッシュで、あっけらかんと物おじしない
桂さんお人柄が出ていて、呆れながら、まことに楽しい本だったが、
その中に彼らの生活にはゴミが全然ないと書いてあったのが印象的だった。

みんな台所も流しもトイレもない小屋に暮らしているのだが、
食物の残りカスは勿論、排泄物も見かけたことがないというのだ。
小屋のまわりはいつも清潔で、汚いものは何一つ落ちていない。
狩りのために何日も男たちと行動を共にしたが、
立ち小便するところも一ぺんも見なかった、
というのはどういうことなのだろう。

それはともかく、地球上がゴミに埋もれてしまわないように、
この辺でわれわれも生活のし方を切り替えないと大変なことになるのではないか。

この例を見てもわかるように、
自然にはもともとゴミなんか出さない
清らかな循環のシステムが働いていたに違いないのだ。
日本だって、江戸時代までは
まことに清潔なリサイクル型の生活をしていたのだし、
やって出来ない話ではない。

ゴミ減量作戦なんて野暮ったい言い方をしないで、
楽しく、芸術的にやり方を考える。
さしずめ、建築家やデザイナー、それに子供たち、みんなに、
アッと驚く“芸術ごみ箱”を提案して貰ったらどうだろう。



次回は、カラス「最後に帰る場所は?」をお届けします!

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