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Shingo Honda talk ① " The comics more than hollywood movies "

本田真吾対談①「ハリウッド映画を超える漫画を」

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モンスターパニック漫画『ハカイジュウ』 が大好評連載中の漫画家・本田真吾さんとの対談です。

本田真吾②「太陽の塔の違和感って、ものすごいですもんね」
本田真吾③「ダメだったら速攻で終わらせる覚悟で(笑)」
本田真吾④「時間をかけられるなら、どこまでも細かく描きたいですね」
本田真吾⑤「この《ハカイジュウ》をはじめたときも、完全に博打でしたから

本田真吾⑥「朝、起きられないし、通勤はすごく嫌だし…」

PLAY TAROでもお知らせしたように太陽の塔が『ハカイジュウ』に登場!
まずはその経緯についてお聞きしました。

実際に目の前で見たとき、本当に感動したんです

平野:本田さんは秋田書店の月刊少年チャンピオンで連載中の『ハカイジュウ』で太陽の塔を生々しく動く化け物として使ってくれました。お話をもらったときとても嬉しくて。さらにその絵を見たらさらに嬉しくなった。これはぜひ話を聞きたいと思って今日はお越しいただきました。よろしくお願いします。

本田:こちらこそよろしくお願いします。

平野:拝見して驚いたのが、これ、中に人が乗っているんですよね?(笑)

本田:はい。操縦しています(笑)

平野:どこに乗ってるんですか?

本田:イメージとしては真ん中のあたりに・・・(笑)

平野:気になったんですよ。でも出てこないんですよね(笑)。

本田:じつは描いている本人もどこに乗ってるかは正確に把握できていないんです(笑)。

平野: イメージなんだ(笑)。今日は原画もお持ちいただいたようことで・・・マジでカッコイイですね!

本田:ありがとうございます。

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平野: 迫力がぜんぜん違う。めちゃくちゃいいですね。

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本田:印刷すると味というか、風合いが変わってしまうので、発色とかはもちろん原画のほうがいいですね。

平野:まず作品のことについて聞いていきたいんですけど。

本田:緊張しますね。慣れてないもので(笑)。

平野:ただの雑談ですから(笑)。えっとまず『ハカイジュウ』に太陽の塔を出そうと考えてくださったのは「大阪編」がはじまるからですよね?

本田:そうです。

平野:ぼくはこの太陽の塔に、ものすごい生命力を感じてとても嬉しかったんです。

本田:ありがとうございます。よかった。

平野:でもいちばん嬉しかったのは四つ足で歩いたっていうところなんです。

本田:(笑)

平野:ぼくは太郎が太陽の塔の原型を、まさにこの記念館の庭でつくっているのを見ているんです。

本田:そうなんですね。平野さんはおいくつだったんですか?

平野:小学校4年くらいだと思います。石膏でできていて、いちばん上の黄金の顔が鍋のフタがダミーで刺さっていたんです

本田:鍋のフタだったんだ・・・

平野:当時のぼくの印象は「怪獣っぽくてカッコイイ」だったんです。

本田:ウルトラマン的な?

平野:そうですね。太郎が原型をつくったのは67年だったんですけど、66年に「ウルトラQ」がスタートしてますから。ぼくはリアルタイムで怪獣ものを見ていたわけです。

本田:怪獣に憧れる子供だったんですね。

平野:だから太陽の塔もカッコイイと感じたんです。でもね、「コイツには1つだけダメなところがある」って思った。

本田:それはなんですか?

平野:足がない。

本田:なるほど(笑)。

平野:「コイツ足がないから歩けないし、超弱そうだな」って思ったんです(笑)。

本田:それが不満だったんですね(笑)。

平野:それで「いつか太陽の塔に足が生えてくれたらいいな」なんて思っていたところ、バンダイの野中さんが「太陽の塔のロボ」で足を出してくれた。

本田:あれはすごかったですね。

平野:だけど本田さんが絵にしてくれるまで、こんなふうに四つん這いの姿勢っていうのは誰も描かなかったし想像したことなかったんで、ものすごく嬉しかったですよ。

本田:喜んでいただけならよかったです。

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平野:実際、太陽の塔を描いてみてどうでしたか?

本田:そうですね。元の形がこの世に在らざるものというか、異形なデザインなので。

平野:ええ。

本田:その点では、おこがましいですけど、ハカイジュウと通じるものがあるっていうのは思っていたので、さらにハカイジュウっぽくすることを考えましたね。

平野:難しかった?

本田:描いてみると造形的にけっこう不思議な形をしているので、形が取りづらいんですよね。

平野:そうでしょ?(笑)

本田:カッコつかない感じになっちゃうんです。そこは調整しながらやりましたね。

平野:シンプルだから難しいんですよね。

本田:正面から見るのと、斜めから見るのとで、まるで見え方が変わるんですよね。

平野:本当かどうかわからないんですけど、太陽の塔は正面の顔と横の顔が合成されてるっていう説もあるんですよね。

本田:2つの顔が合わさっているっていうことですか?

平野:でも太郎はそんなことは言ってない(笑)。

本田:あ、そうなんですか(笑)。

平野:だから本当かどうかはわからないんですけどね。

本田:(笑)

平野:でもたしかに太陽の塔は難しいんですよね。シンプルで牛乳瓶的な感じで。

本田:簡単そうだと思ってしまうんですけど。

平野:実際に描いたり、つくったりしてみるとわかるんですよ。

本田:むちゃくちゃ難しい。

平野:これまで平面にカッコよく描かれたことなんてなかったですから。

本田:そうなんですか?

平野:でも本田さんの太陽の塔を拝見して、うまいっていうと陳腐だけど・・・生き生きしていると思ったんです。

本田:ありがとうございます。

平野:それと同時に愛情も感じるんです。リスペクトの念っていうかな。そこがとっても嬉しかったです。

本田:実際に目の前で見たとき、本当に感動したので。人でも動物でもない形のものが、あそこまで巨大につくられていることが、畏敬の念を抱かざるを得ないっていうか。

平野:太陽の塔って多くの人は誤解をしているんです。

本田:といいますと?

平野:あれを巨大な彫刻だと思っているんです。つまり中身はカラッポの外形だけのものであると。

本田:なるほど。

平野:でもご存じのように中には生命の樹がある。つまり内臓が充填されていて、しかも周りは赤い色をしている。

本田:そうか、血の色なんですね。

平野:ええ。つまり太郎は、あきらかに太陽の塔を生命体として考えているんです。

本田:はじめから生き物だったと。

平野:そうです。ブロンズの彫刻ではないんです。だからぼくにとってはこの太陽の塔をどれだけ躍動する命を持っているように表現してもらえるのがいちばん嬉しいことなんです。



次回は「太陽の塔の魅力」についてお聞きします!
お楽しみに。

本田真吾②

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本田 真吾

漫画家。
2005年月刊少年チャンピオンで「卓球Dash!!」で連載デビュー。
その連載中同時に漫画アクションにて「脳内格闘アキバシュート」も連載。
現在「ハカイジュウ」が月刊少年チャンピオンにて連載中。
また日本文芸社からホラー漫画「切子」が発売中。

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