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Poetry and drawing ⑥ - Melancholy

「詩とデッサン⑥ – 憂愁」

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大発掘した岡本太郎第1画文集『アヴァンギャルド』!


新規ドキュメント 8_1


今回は「詩とデッサン」から、
「憂愁」をお届けします!


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心空しい時、ハタハタと鳴る
わが悲しみのあかし 旗
右から左のこめかみにかけて、
一旒──又一旒
ささやかな白い旗――
心傷つき
血のほとばしり出るとき
ぬぐひ去ることの出来ない
不幸のあかしとして
一旒──又一旒
角のように――
影のように――
環を描いて、我が額のまはりに生え出る。
うつろな心に、風がたちこそめると、
この旗は、
それぞれの傷ましい思ひ出に戰き、
高く、或は低く、
聲を合せ
ハタハタと鳴る
ハタハタ――
ハタハタ、ハタハタ、と。


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この詩とデッサン『憂愁』は、
戦後の第一作です。


それから対極主義を唱え、
果敢に社会に挑み続けた太郎。
勇ましい、激しい戦士のイメージが強い。


しかしその底には、
いつまでもこのようなデリケートで憂いをたたえた、
優しい無垢な資質が、
基調音のように通底していたのです。


いかがでしたか?
次回からはエッセイ「巴里囘想」をお届けします。
お楽しみに!!!

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