お待たせしました!
『TARO T-Shirts デザインコンペ』審査会レポートと、
審査後の鼎談の模様をお届けします!
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PLAY TARO(以下PT):ではTシャツデザインコンペの審査をお願いします。まずは応募総数69点の中から、アクセス数をもとに選ばれた3点の入賞者さんの紹介とプレゼン動画をご覧ください。
PT:それでは中島隆善さんのデザインからお願いします。
平野:作品名の《Awake your TARO》っていうのは、「おまえのなかに眠っているTAROをよび覚ませ!」っていう意味だよね?
タナカ:ストレートなメッセージでとてもわかりやすいですね。
あいみょん:そうですね。わかりやすいし、ビジュアルのインパクトもありますよね。
平野:時間をかけて読み解いたり、考えなくていいという意味で、Tシャツというメディアにとても適している表現だと思うな。
平野:それに、太陽の塔がもっている大地から生えているようなイメージを反転させて、宙に浮いているような浮遊感があるのもおもしろいね。
あいみょん:現実にはない風景だから、空想とか夢とかそういうのが混ざっているような感じがして、おもしろいです。
タナカ:この作品は、表と裏の印象がまったくちがう。いろんなエネルギーがそのままデザインになっているのかな、と想像しました。
平野:なるほど。
タナカ:「初動」っていうのかな、そういうものを感じますね。
PT:それでは続いてコジ子さんのデザインです。
あいみょん:太郎さんの名言が太陽の塔を囲んでる!
平野:これはこのまますぐ着られる。安定感があるっていうか…。そういう意味で、Tシャツとしての完成度はいちばん高いんじゃないかな。
タナカ:いろいろなアイデアがあったと思うけど、それをあえて抑えたのかも。
平野:ああ、なるほど。
タナカ:太郎さんっていうと、原色を使いたくなるし、足し算になりがちじゃないですか。
平野:他の多くの作品とは別のものの見方をしているのかもしれないね。これはTシャツのデザインコンペであって、アートアワードではないっていうことをよく理解している。
あいみょん:わたしも応募作品をサイトで見たんですけど、原色が多かった中で、これだけシンプルなのは目を引きますよね。
PT:3作品目は宮井春菜さんです。
平野:オールスター夢の饗宴だね(笑)。
あいみょん:コジ子さんのとは対照的にたくさん詰め込んでますね。
タナカ:前面にデザインを展開している。こんなにやったら、原価高そう(笑)。
平野:(笑)このTシャツ、素材もおもしろいね。
平野:このブラックホールのところのチョイスなんて、かなりマニアックだよね。《午後の日》や《犬の植木鉢》みたいな売れ線を選んでいない。なぜこの作品をコラージュしたんだろう?
タナカ:文脈はないんじゃないですかね。かわいいと思ったものを選ぶっていうか….。
あいみょん:コレ、着ていていちばん楽しいかも。
平野:たしかにこれを着たら気分が上がりそうだ。まあ、ぼくの歳だとちょっとムリだけど(笑)。でもそれって、もしかしたら、TAROのTシャツにとっていちばん大事なことかもしれないね。
平野:それと、このデザインを見ていると、なぜか、この人がなにを美しいと考えているのか、みたいなことを、つまりこの人自身のことを知りたくなってくる。作品の背後にある世界観みたいなものっていうか…。
タナカ:そう考えると、いちばん話を聞いてみたいかもしれないな。
あいみょん:たしかに!
こうして選ばれたのが宮井春菜さんのデザインされたTシャツです!
後日、宮井さんのインタビューを掲載する予定ですのでお楽しみに!
次のページからは審査後に行われた鼎談をお届けします!
A report of the examination!
『TARO T-Shirts デザインコンペ』審査会レポート!
:: October 3, 2016
