Works

NORITAKA TATEHANA SOLO EXHIBITION

舘鼻則孝 「呪力の美学」

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舘鼻則孝 「呪力の美学」


舘鼻則孝と岡本太郎がぶつかり会う展覧会


アーティスト舘鼻則孝を迎えた展覧会「呪力の美学」が東京・南青山の岡本太郎記念館で 2016 年11 月 3 日(木・祝)から 2017 年 3 月 5 日(日)まで開催される。

岡本太郎のアトリエなどを含む館内全てをジャックした舘鼻史上最大規模の本展では、普段の作風を逸脱したまさに岡本太郎とぶつかり合う新作に加えて、昨年 12 月に和敬塾で限定公開された自身の骸骨を鋳造彫刻とした「Traces of a Continuing History Series」の一部が初めて公に発表される場となる。

舘鼻則孝の作品群に加えて空間を構成する岡本太郎の貴重な肉声や映像が過去と未来が混在する世界へ観客をいざなう。

展覧会: 「舘鼻則孝 呪力の美学」(たてはなのりたか じゅりょくのびがく)
会場: 岡本太郎記念館(東京都港区南青山 6 丁目 1-19)
会期: 2016 年 11 月 3 日(木・祝)~ 2017 年 3 月 5 日(日)
休館日: 火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日。
開館時間: 10:00~18:00(最終入館 17:30)
観覧料: 一般 ¥620円(¥520) 小学生 ¥310円(¥210)
※()内は 15 人以上の団体料金
主催: 岡本太郎記念館

会場ウェブサイト:http://www.taro-okamoto.or.jp/
特設ウェブサイト:http://taro.noritakatatehana.com/ (10 月末開設予定)


初の一般公開となる生と死をテーマとした作品群
「トレーシーズオブアコンティニュイングヒストリーシリーズ」から、
舘鼻自身の頭蓋骨を真鍮による鋳造彫刻として表現した作品。
富山県高岡市の鋳物工房能作とその伝統工芸士の技巧によるもの。



舘鼻則孝 「呪力の美学」に寄せて


私にとって岡本太郎という人間は、まやかしとでも思い込みたくなるくらいに納得のいかない孤高の存在だ。太郎は生涯自らの手で作品を売らなかった。社会を拒むという行為自体が太郎にとって全力で社会へ干渉するという行為でもあった。聖地とも呼べる記念館で展覧会を開くということは、私にとってのプリミティブ・アートの象徴とも言える太郎へのオマージュであり、過ぎ去ろうとしない時代を見つめ直す機会ともなった。自分自身に〝マジナイ〟をかけ外界からの理解を拒んだ作品群をご覧いただきたい。

舘鼻則孝

世界が注目するアーティスト舘鼻則孝はまだ 30 歳を超えたばかり。卒業制作の〝ヒールレスシューズ〟がレディー・ガガの目にとまり、一躍アートシーンに躍り出たことで有名だが、単に才能があった、運が良かったと片づけるのは間違いだ。世界に通用するファッションデザイナーになりたい。高校時代にそう決意した舘鼻は、東京藝大で染織を学び、「和装」の技術と思想を血肉化する道を選んだ。ふつうなら服飾専門学校を経て海外に飛び出すラインをイメージするところだが、あえて通例に背を向け、逆張りに自分を賭けたのだ。「どうすれば世界と闘う武器を手にできるか」を考えた末の行動だった。高校生の頃からコムデギャルソンに通いつめて 8 年がかりでプレゼンテーションのチャンスをつかみ、ヒールレスシューズを売り込むために膨大なメールを世界中にばら撒いた。舘鼻則孝を支えているのは創造的な野心であり、戦略的なヴィジョンと戦術的なアクションがそれを駆動している。メンタリティは「血ヘド吐いてもがんばります」型根性主義の対極にある。ロジカルな思考と情熱的な行動。それが力の源泉なのだ。岡本太郎もおなじだった。思いつきと衝動で動く〝芸術家肌〟の典型と思われがちだが、まったくちがう。パリ大学で哲学と民族学を学び、抽象芸術運動の胎動に立ち会った太郎の思考はきわめて論理的だ。太郎のすごいところは、考えるだけに終わらず自ら情熱的に行動したこと。太陽の塔を見ればわかるだろう。世界を目指すために岡本太郎はパリに行き、舘鼻則孝は日本に残った。選択は真逆だが、腹のくくり方はおなじだ。常識や標準を疑い、己れの信念だけを頼りに針路をとると決めている。エンジンはプライドと絶対感だろう。太郎との対峙にむけて舘鼻則孝がつくりあげた新作の数々をぜひご覧いただきたい。とりわけ創造的な世界に生きようとする若い世代に、彼の腕っぷしの強さを見て欲しい。これからのクリエイティブを考えるうえで最良の〝生きた標本〟がここにいる。

岡本太郎記念館館長 平野暁臣

 

アーティストプロフィール
舘鼻 則孝(たてはな のりたか)


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1985 年、東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で幼少期から手でものをつくることを覚える。東京藝術大学では染織を専攻し遊女に関する文化研究とともに友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。卒業制作であるヒールレスシューズは花魁の下駄から着想を得たものである。近年はアーティストとして展覧会を開催する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる。2016 年 3 月には、仏カルティエ現代美術財団にて人形浄瑠璃文楽の舞台を初監督「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge」を公演した。作品はニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、世界の著名な美術館に永久収蔵されている。

オフィシャルウェブサイト: http://www.noritakatatehana.com/

 

アーティストトーク


会期中には、作家本人やスペシャルゲストを招いて出品作品や舘鼻則孝、岡本太郎に関するお話をするアーティストトークを開催します。現在決定しているアーティストトークの日程と詳細は下記の通りです。 (その他、追加調整中のイベントも有り)
2016 年 11 月 9 日(水) 19 時開始 「舘鼻則孝が語る – 呪力の美学 -」

2016 年 12 月 14 日(水) 19 時開始 「山口桂(Christie’s New York)x 舘鼻則孝」

2017 年 1 月 13 日(金) 19 時開始 「平野暁臣(岡本太郎記念館館長)x 舘鼻則孝」

観覧希望者は、岡本太郎記念館ウェブサイトよりメールでお申し込みいただくかたちとなります。イベントにより定員もございます。詳細は岡本太郎記念館のオフィシャルウェブサイトにて展覧会開催までに告知されます。

ギャラリートーク


アーティストトークに加えて会期中の月に一度、舘鼻則孝のスタジオスタッフに寄るギャラリートークを開催します。制作の舞台裏を知るスタッフ目線での作品解説となります。日程等の詳細は随時、岡本太郎記念館のオフィシャルウェブサイト等で告知されます。


岡本太郎記念館オフィシャルウェブサイト:http://www.taro-okamoto.or.jp/


 

限定グッズ販売 


展覧会の開催を記念して、会場では限定のグッズが販売されます。ポストカード、クリアファイル、ポスター、iPhone ケース、レザーキーホルダーなど。舘鼻らしく皮革を使ったアイテムも登場予定で、限定数が定められての会場限定販売となります。詳細は、随時特設ウェブサイト等で告知されます。

特設ウェブサイト:http://taro.noritakatatehana.com/ (10 月末開設予定)

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