この企画は、
岡本太郎に縁もゆかりもない女子大生に
焦点を当てた企画・・・。
女子大生にとって太郎はどんなイメージなんだろう?
太郎の作品に触れたらどう思うんだろう?
最終回の今回もこの疑問を解明していきます!
前回は二子にある「岡本かの子文学碑」を見学しましたが、
これから向かう多摩川では何があるのか・・・
「岡本かの子文学碑」の道を挟んだ先に、
多摩川があります。
かの子は多摩川のほとりであるこの地、二子に生まれ、
生涯多摩川を愛したといわれています。
彩夏ちゃん:多摩川って何があるの?(笑)
―そんな特別なものはないですね・・・(笑)
彩夏ちゃん:でも、川ってことは水切りできるよね!
―やりましょうか
彩夏ちゃん:やる!
ということで、水切りをするため多摩川へ(笑)
彩夏ちゃん:まず水切りってのは良い石を探さないと
―詳しいですね!得意なんですか?
彩夏ちゃん:やったことないんだけどね(笑)
―そうなんだ(笑)石は決まりましたか?
彩夏ちゃん:良い感じの石があったよ!
余談ですが、太郎はこんな言葉を残しています。
「芸術は完成するまでは作家のものだが、
出来上がった瞬間からみんなのものだ。
『ああ、いいな』
と思ってもいいし、
『なんだこんなもの作りやがって』
と悪口言ったっていいんだ。
芸術とはそんなものだ。
道端の石ころと同じなんだよ。」
つまり石だって自然がつくった芸術なんです!
彩夏ちゃん、そんなこともつゆ知らず、
真剣な面持ちで石(芸術)を投げた!
石はバウンドせずに川の中に。
彩夏ちゃん:全然、上手く出来ないね。池ポチャやん・・・(笑)
―呆然としてますね。もっと川に対して平行にして投げた方が跳ねますよ!
彩夏ちゃん:え、そうなの!?やってみるね
彩夏選手、振りかぶって投げた。
綺麗なサイドスローだ!
ちなみにご存じですか?
大阪近鉄バファローズ(現在のオリックス・バファローズ)の、
球団マーク(通称、猛牛マーク)は、
岡本太郎がデザインしているということを!
きっとそんなことは知らない彩夏ちゃんの投げた石は、
スリーバウンドして川の中へ。
彩夏ちゃん:え、出来た!
絶妙な笑みで帰ってくる彩夏ちゃん。
―お気に召しましたか?
彩夏ちゃん:良い感じっすね。
―何よりです(笑)
彩夏ちゃん:てかあっち側は都会だよね
―二子多摩川の方ですね。
彩夏ちゃん:あ、ルーキーズの”ニコタマか”
―そうです(笑)
彩夏ちゃん:ちょっと、あっち側にも行ってみたい!
岡本太郎に関係しているものはあるのでしょうか?
一抹の不安を感じつつも、
ニコタマの方へ。
彩夏ちゃん:やっぱこっちのが賑やかだね。
―川辺で楽器の練習してる人もいますしね(笑)
彩夏ちゃん:のどかだね~。
でも!ここで楽器出すの楽しそう!
―確かに、よさそうですね!もうちょっとあっちの方に行ってみますか
彩夏ちゃん:こことかどうかな?
―て、もう座ってるし(笑)弾き心地とかどうですか?
彩夏ちゃん:やっぱ気持ちいいね、開放感とかあるし。
家、楽器禁止だからさ(笑)
―それはなおさら、気持ちいいね。
この多摩川沿いに暮らしていると様々なことが生まれそうですよね
彩夏ちゃん:だから、かの子さんとか太郎さんが
良い作品を作れたのかもね!
―多摩川が育ててくれたという点があれば素敵ですね。
彩夏ちゃんが育ててもらったなあとか思うことってありますか?
彩夏ちゃん:何だかんだ親かなあ。
一人暮らしする時の空港での見送りはうるっとした。
母が泣いてたり、父が無言だったりで。
―愛されて育ったんですね。
これからのアカペラなどの音楽活動に
そのことが影響したりしたらまた面白いですよね!
彩夏ちゃん:そうだね(笑)
今日のこの多摩川もいい影響になるかも。
休日って感じで。
最後に彩夏ちゃんには、
この太郎の言葉を贈りたいと思います。
「他人が笑おうが笑うまいが、
自分の歌を歌えばいいんだよ」
女子大生は太郎やかの子のことを詳しくなくても、
二子を満喫したようだ。
接点のないものが出会うとちょっぴり素敵な時間だった。
入口彩夏
・・・フェリス女学院大学に今年から通う一年生。
アカペラや弾き語りなど音楽活動に勤しむ。