Repos

Katsura Yamaguchi × Noritaka Tatehana talks

「山口桂(Christie’s New York)× 舘鼻則孝」リアルタイム中継!

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山口「舘鼻くんが文楽をパリに持ってきて、ただの焼き直しではなくて、違ったメディアを持ってきて、すごく美しい映像ではじまって。そこに舘鼻デザインの美しいデザインがあって、それと演出で、いまある本をやるんじゃなくて、わかりやすく現代の見せ方で、でも古典劇としての良さも残していた。フランス人はああいう作品をとてもよくわかってくれるよね。」

舘鼻「文楽っていうのは日本ではずっと上演されていたんですよね。幕末とかの時代では。いまの文楽は大きい会場でやるんですけど、当時は小さい劇場で近くで見るものだったんです。だからパリでやったものはすごく近くでやって。吐息が聞こえるくらいの。」

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山口「それがすごく良かったね。」

舘鼻「文楽を海外にもっていくっていうのは日本の文化をそのまま輸出するっていうことだと思うんです。」

山口「そうだね。」

舘鼻「今日はいろんなお話をしてきたましたが、残り時間がなくなってきましたが、最後に『生と死』の話をしましょう。」

山口「この赤い部屋が『生』で向こうの黒い部屋が『死』ということですよね?」

舘鼻「そしてそこに橋がかかっているわけです。」

山口「この赤さは血の色?」

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舘鼻「鮮血で。生きている証なんです。いま椿を使った作品を考えているんですけど、首から落ちるから縁起が悪いって言われがちなんですけど、昔は反対に縁起が良いって言われていたんですね。」

山口「死っていうのは必ず、何かを生み出すじゃない?喪失感より、起きることのほうが大きいから、忘れられるんだと思うんだよね。」

舘鼻「生み出しているから。そういう意味でもここ岡本太郎記念館でやれたということが、その『生と死』を見つめることができたんだと思います。」

山口「岡本太郎のどこにいちばん惹かれるんですか?」

舘鼻「プリミティブであるということですね。なかなか自分はそこまで到達できないので。人間としていろんなことを考えてしまう。監視社会というか、発言しても本当に自分が思っていることなのか?って思ってしまうので。」

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山口「ぼくが思う岡本太郎のイメージと、舘鼻則孝の共通点は、『繊細である』っていうことですね。」

舘鼻「明らかに自分の物差しを持っていますよね。アーティストって自由人ぽく思われるじゃないですか?でもそんなことはぜんぜんなくて。それは誤解で、常人じゃなかったら美術なんてできないと思うんです。」

山口「うん。アウトサイダーな一面はあってもね。太郎さんはいい意味での育ちの良さもあるし、教養豊かでもあるし。そこが魅力ですよね。そこが全面に出ないのが奥ゆかしいというか・・・それがアートに感じられるか感じられないかは人それぞれだと思うけど。」

舘鼻「みんなは勘違いしているんですよね。その岡本太郎像を間違っているって言っても伝わらないので、ここでぼくらが展覧会を開くことで感じてほしいっていうことだと思うんです。」

山口「そういう意味ではとても成功している展覧会だと思いますね。」

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