東京は渋谷区にある、
岡本太郎のパブリックアートをご紹介する、
「渋谷の太郎に逢いにいく」
前回は「明日の神話」を鑑賞しました。
※パブリックアートとは?
美術館やギャラリー以外の、
広場や道路や公園など公共的な空間(パブリックスペース)に、
設置される芸術作品のこと。
ご紹介してくれるのは、
小劇場をメインに活躍している女優の、
吉見茉莉奈さんです!
なんと吉見さんは、
東京に出てきてまだ一年とちょっとだそうで、
今回のパブリックアートのある場所も、
閉館してからしか知らないとのこと!
「劇場がふたつもあったんですよね・・・」
その場所とは、
2012年(平成24年)9月、
施設の老朽化などのため閉館してしまった、
「こどもの城」の跡地にある、
「こどもの樹」です!
「これって閉館以前から囲われていたんですよね?
・・・え!?
閉館してから囲われたんですか!!?」
そう言って複雑そうな表情を浮かべた吉見さん。
「なんだか、かなしいですね・・・」
「こどもたちとおなじように、
この樹に触れたかったです・・・」
ややあわれな姿にはなってしまっていますが、
はたして吉見さんの印象は?
「『明日の神話』と違って、
とてもコミカルですね。
こどもたちを優しく見守っているような・・・」
「天然の樹じゃないのに、
まるで植物そのもののような生命力を感じます。」
たしかに。
囲われていたとしても、
生命力があふれでています。
そして枝の先には、
こどもたちの笑顔。
この笑顔が、
さらなるパワーを与えてくれているようです
「あ、わたしはこの顔が好きです!」
「この子は、女の子ですよね?
まつげもありますし。
かわいいですね!」
ちなみに文章担当の私は、
この顔がお気に入りです。

理由は、
こどもの頃の好きだった、
「イ○ズマン」になんとなく似ているから・・・
「アナタは芸術を見る目がない!」
って怒られそうですね(笑)。
「あの、また太郎さんの・・・」
ぜひ読んでください。
「ありがとうございます!」
そして、
吉見茉莉奈さんは、
『今日の芸術』の、
ページをめくりました。
「見るものを圧倒し去り、
世界観を根底からくつがえしてしまう・・・
太郎さんの言う、
ほんとうの芸術がすこしわかった気がします。」
今日の芸術は、うまくあってはいけない――
その言葉が意味するほんとうのところを考えながら、
歩いていきたいと思います。
皆さんもぜひ《こどもの樹》をその目でご覧になってください。
東京都渋谷区神宮前5−53−1
元「こどもの城」前
「天に舞う」をお送りします。