Repos

Akiomi Hirano × Noritaka Tatehana talks

「平野暁臣(岡本太郎記念館館長)×舘鼻則孝」リアルタイム中継!

P1660064


まずは平野館長からの挨拶です。


「今日は舘鼻くんとふたりで話そうと思います。」

「難しい話をするわけじゃないので、リラックスして聞いてください。」


と、椅子に座ろうとしたときに・・・

P1650977

「この椅子は紐の椅子っていう太郎の作品なんですけど、
20年くらい前にレプリカが売られたんです。
5色の紐がついていて自分で椅子にするんです。」


「レプリカが5~6年前に第二弾をつくったんです。
そのときに二世代目のレプリカがモデルチェンジっていうか、
紐を変えたんです。
それがダメだったんです。紐の素材が・・・」


「編んでつくると、
とても楽しいんだけど、
8時間くらいかかるんですよ。」


「ぜんぜん関係ない話をしましたが、
きょうはなぜこの展覧会をすることになったのか、
そういうところから話したいと思っています。」


「この展覧会のフライヤーに書いたんですけど、
まずそれを読みますね。



世界が注目するアーティスト舘鼻則孝はまだ30歳を超えたばかり。
卒業制作の〝ヒールレスシューズ〟がレディー・ガガの目にとまり、
一躍アートシーンに躍り出たことで有名だが、単に才能があった、運が良かったと片づけるのは間違いだ。

世界に通用するファッションデザイナーになりたい。
高校時代にそう決意した舘鼻は、東京藝大で染織を学び、「和装」の技術と思想を血肉化する道を選んだ。
ふつうなら服飾専門学校を経て海外に飛び出すラインをイメージするところだが、
あえて通例に背を向け、逆張りに自分を賭けたのだ。
「どうすれば世界と闘う武器を手にできるか」を考えた末の行動だった。

高校生の頃からコムデギャルソンに通いつめて8年がかりでプレゼンテーションのチャンスをつかみ、
ヒールレスシューズを売り込むために膨大なメールを世界中にばら撒いた。

舘鼻則孝を支えているのは創造的な野心であり、
戦略的なヴィジョンと戦術的なアクションがそれを駆動している。

メンタリティは「血ヘド吐いてもがんばります」型根性主義の対極にある。
ロジカルな思考と情熱的な行動。それが力の源泉なのだ。

岡本太郎もおなじだった。
思いつきと衝動で動く〝芸術家肌〟の典型と思われがちだが、まったくちがう。
パリ大学で哲学と民族学を学び、抽象芸術運動の胎動に立ち会った太郎の思考はきわめて論理的だ。
太郎のすごいところは、考えるだけに終わらず自ら情熱的に行動したこと。太陽の塔を見ればわかるだろう。

世界を目指すために岡本太郎はパリに行き、舘鼻則孝は日本に残った。
選択は真逆だが、腹のくくり方はおなじだ。
常識や標準を疑い、己れの信念だけを頼りに針路をとると決めている。
エンジンはプライドと絶対感だろう。

太郎との対峙にむけて舘鼻則孝がつくりあげた新作の数々をぜひご覧いただきたい。
とりわけ創造的な世界に生きようとする若い世代に、彼の腕っぷしの強さを見て欲しい。

これからのクリエイティブを考えるうえで最良の〝生きた標本〟がここにいる。」

Articles

Special Feature

Channel Taro TV

Read More
:: March 21, 2017

《門扉》制作風景

Read More
:: November 30, 2016

《樹人》制作風景!

Read More
:: August 3, 2016

《五大陸》制作