Works

"Have loneliness in oneself" and show it partly!

『自分の中に孤独を抱け』を一部公開!

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明日4月7日に発売される、
『自分の中に孤独を抱け』

PLAYTAROでは特別に、
冒頭の数ページを公開いたします!

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第一章

人生のドラマは、
いつだって自分が中心だ

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孤独を悲壮感でとらえるな

人間は、孤独になればなるほど人間全体の運命を考えるし、人間の運命を考えた途端に孤独になる。
だから人間一人ひとりが孤独でなければいけない。それが人間の矛盾律だ。
ひとはみな、この社会、集団のなかに生まれ、社会的存在として生きている。だが同時に、徹底的に孤独な存在だ。ひとはだれもが〝みんな〞であると同時に孤独なんだ。
みんな孤独を誤解している。孤独というと、すーっと首を引いて、ちくしょうと思っていても人前ではおくびにも出さず、ひとの見えないところで悔しがったり、薄暗
いところでひとりしょんぼりしたり、すーっと身を潜めることだと思っている。
ぜんぜんちがうよ。
孤独とは、しょんぼりしたり、がっかりしたり、自分の身を引くことじゃない。〝ぜんぶ〞の上に覆いかぶさり、みんなの運命、全人類の運命を背し負ょい込む。それがほんとうの孤独だ。
世界即己れ。そう考えて、人間全体の運命を背負い込もうと決意する。それが十余年のパリ生活の終わりにぼくが到達した結論だ。
もうひとつ、これも誤解が多いが、孤独と単独はちがう。孤独であるってことは、全体であるということ。単独はそこから逃げちゃうこと。
これまで日本では、純粋の保ち方として逃げることが是とされてきた。単独者が純粋だと思われてきた。
でもそれはちがう。純粋とは逃げることじゃない。
そうじゃなくて、みんなと対決すること、挑むこと、闘う孤独者であること。それがほんとうの純粋だとぼくは思う。単独であっちゃいけない。
そして、それを積極的にうち出していけば、おのずと孤独になる。
もしキミが、会社という孤独さえ感じられないようなシステムのなかにいるなら、レジャーのときに徹底的に孤独になることによって、自分を見返し自分と闘う、そういう方法だってある。キミにだってできるんだ。
現在のシステムが膨張していくほど、さらに絶望的な状況になるだろう。

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これから大事なことは、生産を拡大させるだけでなく、それに見合った人間存在、すなわち政治や経済に対する人間=芸術という存在と、その誇らかな孤独を一人ひと
りが確認し、その孤独者が集まって、ぶつかりあうことだ。人間同士触れあうことによって、人間は確立されるんだからね。
自分はひとりぼっちだとか、自分だけが苦労している、なんて自分ひとりで孤独を味わうんじゃなくて、孤独な人間がどんどん集まって、巨大な「孤独な人間像」をつくりあげるべきだ。そうすることによって、政治、経済、人間の不思議なバランスも
とれる。
人間的なモメント、孤独のモメント、それに挑むこと、闘うこと。世界全体を相手にフェアな闘いを挑むこと。つまりは自分自身と闘うこと。
人間がいちばん人間的なのは、孤独であるときなんだ。だからぼくは言いたい。
孤独を悲壮感でとらえるな。
孤独こそ人間の現実的なあり方であって、狭い、特殊な状況じゃない。人間全体、みんなの運命をとことんまで考えたら、ひとは必然的に孤独になる。孤独であるからこそ、無限の視野がひらける。
とことんまで自分を突きつめ、それに徹しきれば、その究極に豁かつ然ぜんと、人間全体の同質的な、一体となった世界が展開する。
それが人間の誇りだ。

カバー 帯あり
岡本太郎 著/ 平野暁臣プロデュース・構成
青春文庫 224ページ/ 本体価格720円+税


気になるつづきは本書にて。
ぜひお買い求めください。

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