「ようやく作品の説明をしますけど、
かの子さんは二子玉出身で。
多摩川の土手をテーマにつくりました。」

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「ぼくの中では社会的にマイノリティになる人を、
包み込んでいる土手っていうイメージで。」

「ヤンキーもいたりして。」

「左の上の方はヤンキーで、
こっちのほう(右側)にはホームレスがいて。」

「ぼくの中では、
かの子の原風景として多摩川を描きたかったんですけど、
そういうものを包括して描くのが、
大乗仏教かなと思って。」

P1710563
「動物も植物も社会的にマイノリティの人も、
かの子、母なる愛で・・・っていうような感じでつくりました。」

「この作品は《わたしの野花たち》なんですが。
野花もひとつも社会的弱者ですね。」

「ぜんぶひっくるめて、
母の愛に包まれているっていうわけです。
でもぼくがそれを肯定しているわけではなくて。
かの子の思いとして描いたわけです。」

「太郎はパリでかの子との往復書簡で、
かの子をものすごくバッシングしていて。
ぼくはそれがすごくわかるんです。」

「作品をつくるっていうエゴは、
傷つけられると宗教にいったりしちゃうと思うんです。」

「太郎さんに対峙する作品をつくるってなったときに、
太郎さんは対極主義を唱えていたので、
ひとつの作品のなかで対決するものを入れることで、
作品として生きてくるって言ってまして。
自分の中でそれを解釈して入れたわけです。」