Repos

Koro Ihara new exhibition interview !

【速報】井原宏蕗 新作展示インタビュー!

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――井原さんは彫刻をはじめられたのはいつ頃なんですか?

井原:ずっと絵やイラスト、漫画が好きで、それで美大に入ったんですけど、あんまり表現とかを考えていなかったんですね。本格的に美術をやりたいと思ったのは二十歳くらいのときだったと思います。

――彫刻に目覚めたきっかけは?

井原:祖母が奈良にいて、よく仏像を見ていたんで、その影響はあると思います。それと立体のほうがつくっていて、「存在してる」っていうのがすごく感じられるんです。責任重大なものだと思うんです。そこに存在させるっていうのは。なので、そういう意味では絵を描いてリアリティを持てなかったんですけど、彫刻をつくることで、ものをつくっているんだなってい実感を得られたんだと思います。

――今回も犬の糞を素材にした作品がありますが、井原さん以外に犬の糞とかで何かを構築される方はいるものですか?

井原:いないと思います(笑)。ぼくが初めてで・・・漆もそうですけれど。そういうことをやった人はいないと思いますね。

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――なぜ素材にそういうものを求めたんですか?

井原:最初はぼくも金属でビジュアル的にかっこよくというか、そういうものをつくっていました。たとえば動物が消えていく瞬間みたいな。絶滅危惧種を彫刻の力で存在させようとやっていたんですが、素材がすごくダイレクトじゃないような気がしたんですね。もっと生々しいと言うか「生」の感じを抽出したいというか。それと金属とかでつくったものは「よくできてるね」で終わることもあって、そこにリアリティがなくなっていく感覚があったんです。でも糞とか食べ物とかは、「生」に直結しているものだったりする。しかも本来のプロセスでは一過性で忘れられていくような行為だと思うんですが、それを残すような形で表現できたらいいなと思って。

――「生々しさ」ですね。

井原:彫刻っていう分野は時間を超えられる力があると思うので、そういうことをできないかと考えて、最初は鋳造したり、別のものに置き換えたりしていたんですけど、もしかしたらもっと生々しくダイレクトに素材として使ってもいいんじゃないかと思って。それで使うようになりました。

――集めるところからやられているわけですよね?

井原: そうです。素材がいわゆる木とか石とか、それこそ石屋さんに行って、自分の好きなものを見つけてっていう話ではないので・・・糞に関しては本当に手配するのが苦労することが多くて・・・たとえば今回使ったカイガラムシって言う虫も染料として出回っていたりするので、そういうものに関しては手に入らなくもないんですけれど、糞に関しては人の善意によって成り立っているというか・・・(笑)そういうところはあると思います。

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――カイガラムシの作品の「赤」はその虫から出ているものということですか?

井原:その「赤」っていうのをぼくがペインターみたいな感じで塗っていくいうよりは赤を素材に戻すというか・・・「赤」がもしかしたらいろんなところから生まれている感じにしたいなと思って、わりと天然の着色というか素材にこだわって探していったっていうのはありますね。

――塗るというよりはそのものから出ている「赤」ということなんですね。

井原:そうですね。そういう意味の「赤」というか・・・いわゆる太郎さんがよく使っている原色の赤なんですけれども、その「赤」の素材って何だろう?とか、そういう感じで考えました。

――それはおもしろいですね。

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井原:つくってると汗をかいてくるんですけど、カイガラムシって水に溶けるんです。そうするとどんどん手が赤く染まってくるんですよ。パッと見は「赤」じゃなく見えるんですけれど、自分の手は赤く染まっていく。これを見て、「岡本太郎の出したミッションをやっている」っていう気持ちが強くなっていきましたね。自分が赤くなっていくことが《die-dye-red》なのもしれないなと。

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