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6th Ashizawa Muneto ②

第6回 芦沢ムネト②

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岡本太郎をリスペクトする著名人の方々に、
太郎への思いを思う存分語っていただきます。

第6回目は、
お笑いユニット・パップコーンのリーダーで、ネコの人気キャラクター『フテネコ』の作者としても知られる芦沢ムネトさんの第二回目です。



ぼくが所有している岡本太郎グッズで、
気に入っているのはこのTシャツですね。

出会いは当時、舞台の稽古をしていたときに、
稽古場で役者の女の子がこれと同じものを着ていたんです。

それがすごくいいなと思って。

シンプルなつくり方ですよね。
でもデザインはとてもシャレていて。

ちょっと恥ずかしいですけど、
「岡本太郎のT シャツを着ていたら、お洒落なんじゃないか?」
っていう思いもあったのは否めませんね。

ただこのTシャツを着るようになって、
改めて「太陽の塔ってインパクトがあるな」って思ったかもしれません。

ぼくにとっての太陽の塔?
・・・よくわからないものですね(笑)。

テーマがあってないようなものに思えてしまって・・・何なんでしょうね。

「つくってみたら、ああなっちゃったんだよ」っていうような感じと言うか・・・

そもそもあれをつくっちゃうことがすごいと思うんです。
つくろうかなって思ってつくらない、つくれないものだと思うんです。

よくわからない形のものを、
あれほどに自信満々に、
あれほど大きくつくってしまう岡本太郎の無神経さ・・・

無神経だなと思いますね(笑)。

「いや、でもつくりたかったんだよ!」

この「つくりたかった!」というよくわからない圧に、
みんながやられているような気がします。

パワーがある人ってそうなんです。
まわりを黙らせてしまう力があるんですよね。

「やりたい!」って言ってやれる人が勝つんです。

「大屋根をぶち壊して突き抜けるヤツやりたい!」って言う。
挙げ句、向こうは折れているわけですよね。

1970-69歳 万博会場にて 丹下健三と
本来はそこに大屋根があるはずなのに、
「わかった。屋根に穴あけましょう」って。
「だって太郎さん、それ作りたいですもんね?」って。

「やりたい!」ってけっきょく勝っちゃう(笑)。
で、やっちゃう(笑)。

だから岡本太郎って、
人間力が凄い人だったんだと思いますね。

赤塚不二夫じゃないですけれど、
「これでいいのだ!」の精神ですよ。

岡本太郎のパワーって、
もしかしたら恐怖とか不安があったのかもしれない。
でもだからこそ「進むしかない!」。
そういうところもあったのかもなんて思って。

「ぜんぶを肯定するしかないじゃないか!」っていう。

岡本太郎って迷いがないっていうことですよね。
そこに岡本太郎の芸術性があるような気がします。

究極を言ったら、
「なんかこういうものをつくりたい!」っていうだけです。

エゴといえばエゴですけれど、
きっとピカソとかもそうだったんじゃないかと思うんですけど、
「わけのわからないものを描いている、つくっている。」

よくわからないものを見せて、
「よくわからないけど良い!」

これってすごくおもしろいコミュニケーションだと思うんです。

「芸術ってなんですか?」なんて聞かれても、
ぼくもいまだにぜんぜんわかっていないですけれど。

でもそれがオーケーされちゃう。
それって芸術だと思うんです。

むかし大学の授業でぼくは映像演劇学科だったんですけど、
おなじ授業にデザイン科の人もいたりして・・・

あるとき先生が来日していたインドの画家を連れてきたんです。

そうしたらそこにデザイン科の若い子が、
その画家の見せてくれた作品に対して、

「その絵ってなにがいいんですか?」って聞いたんです。
「その絵をどう思ってもらいたいんですか?」って。

画家の方は、
「いいと思ってくれる人がいたら嬉しいです」みたいに答えて。

でもデザイン科の子は、
「その絵を見てぼくはなにも思わないですね」って・・・

もうどうしていいかわからないみたいな時間が流れたんですけど、
でも芸術ってそんな紙一重な部分がありますよね。

すべての人にわかるものではないし、
すべての人が求めているものでもない。

でも岡本太郎の作品はみんなが「あっ!」てなりますからね。

心に問いかけるものがあるんでしょうね。
「なんかいい!」と言わせてしまう「なにか」がある。

「なんかいい!」の集まりだと思うんですよ、
絵画や彫刻以外でも映画も音楽も・・・

その分母が大きいか小さいかみたいなことだとぼくは思っているんです。

ぼくのやっているお笑いはまたちょっと違うんですけどね。
わりと人(観客)に寄せていくんで・・・
角度を変えて「おもしろ」をいろいろ見つけていく作業なんです。

芦沢さんがリーダーをつとめるコントトリオ「パップコーン」
芦沢さんがリーダーをつとめるコントトリオ「パップコーン」


でも海外の方から見たら日本の笑いなんて気が狂ってると思われちゃうかもしれない。
「スカシ」なんてまったく意味がわからないと思いますね。
「スカシ」というのは、ギャグを振られたときにあえてそれをしないで予想や期待を裏切るっていう技法なんですけど。
きっと「何でボケないんだよ」って怒られちゃう。

話がそれちゃいましたけど、
でもぼくたち人間は「わけのわからないもの」「妙なもの」を「なんかいいな」「素敵だな」と思える。

この感覚は大切にしていきたいと思いますね。



芦沢ムネト③

2016_芦沢ムネト
芦沢ムネト
1979年9月19日生まれ。
多摩美術大学映像演劇学科卒業。
お笑いユニット“パップコーン”のリーダーとして活躍するかたわら、ネコの人気キャラクター『フテネコ』の作者としても活躍中。

<今後の予定>
リジッター企画公演 第十四攻撃
「そこのこと」
2018年1月17日(水)~21日(日)
会場:CBGKシブゲキ!!
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-29-5
サ・プライム6F
お問い合わせ:contact@legiter-9.info

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