Talks

Ka-tan talk ② "Bringing up a child creatively"

カータン対談②「こどもを創造的に育てること」

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ブログ『カータンBLOG あたし・主婦の頭の中』が「ライブドアブログ OF THE YEAR 2015」最優秀グランプリ受賞、2016年には殿堂入りされた人気主婦ブロガーのカータンさんとの対談です。

〈前回までは〉
カータン①「なんだろう。わたし、いま泣きそうになってる。」


今回も記念館を案内していただきます。
サロンでは《太陽の塔》製作秘話(?)も飛び出しました。

「こうして敏子さんのお写真を拝見すると、太郎さんに似ていらっしゃいますよね?」

平野:このピアノも太郎がよく弾いていたものです。与謝野鉄幹・晶子の与謝野家から贈られたピアノで、日本に数台しかない貴重なピアノみたいです。

カータン:ピアニストでもあったんですね。音も鳴るんですか?

平野:ずいぶん傷んでいたので、このあいだ修復したんです。近くの小学校のこどもたちを招いて、ささやかなコンサートをやりました。

カータン:わたしも聴きたい。またやってください!

平野:こちらがサロンと呼んでいますが、応接間です。ここにあるものは灰皿からなにからすべて太郎の作品。そうじゃないのはひとつだけです。

カータン:どれだろう?

平野:これです。こいつは太郎がメキシコから持ち帰ってきたもので、《生命の樹》っていう名前がついています。

カータン:(※太郎さんの等身大人形を見て)わっ!ビックリした・・・

平野:リアルサイズです。自分がシリコンに埋まってつくったものだから、正確ですよ。

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カータン:この椅子もすごくいいですね。

平野:《駄々っ子》という作品です。敏子がよく「この椅子に座るとね、みんなちょっと仲良くなるのよ」って言ってました。ほら、座るとお互いに少し相手側に傾くでしょ?

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カータン:ほんとだ、素敵! そこまで考えてつくったんですか?

平野:偶然でしょう。

カータン:(笑) これは《坐ることを拒否する椅子》ですね。

平野:これがいちばん痛いかな?

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カータン:お客様がいらっしゃると、これに座らせたんですか?

平野:さすがにそれはないです(笑)。

カータン:こうして敏子さんのお写真を拝見すると、太郎さんに似ていらっしゃいますよね?

平野:似ていました、っていうか、どんどん似てきた(笑)。とくに太郎が亡くなってからは、一段とね。

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平野:あと、ここからも見えますけど、庭もあるので。あとで行きましょう。

カータン:はい!

平野:庭にも太郎がいますよ。今回の展示のためにはじめてつくった原寸サイズのヴィネットです。

カータン:ヴィネット?

平野:たぶんフィギュアの世界の言葉だと思うけど、ある情景を切り取ってひとつの世界観を表現した立体造形のことです。庭にあるのは《太陽の塔》をつくる太郎。じっさい太郎はあそこで原型をつくってましたから。

カータン:《太陽の塔》の原型を、ですか?

平野:そう。まさにあんな感じでした。見たのは小学校3〜4年くらいのときだったかな。

カータン:えっ、太郎さんが《太陽の塔》をつくっているところを見たんですか? すごい!

平野:当時は怪獣ものが全盛でしたからね。なかなかいいじゃないか、と思いましたよ。

カータン:(笑)

平野:ただし、ひとつだけ決定的な問題があった。

カータン:なんですか?(笑)

平野:脚がないから戦えない。サンドバッグ状態だと、やられっぱなしでしょ?

カータン:(爆笑)

平野:いや、でもね、そう思ったのはぼくだけじゃないんですよ。じっさい3年前には、塔内から脚が出てくる「太陽の塔のロボ」っていう超合金シリーズが発売されたりね。

カータン:へえ、そうなんですか。その太郎さんがモノクロなので、驚きました。

平野:ああそれは、昔の白黒写真から抜け出てきたようにしたかったからです。なんか異次元から割り込んできたような、不思議な感じがするでしょう?

カータン:《太陽の塔》はああいうふうに小さくつくったものを大きくしていったんですか?

平野:そうです。最初はあの大きさでした。

1967-56歳 《太陽の塔》原型制作中 青山アトリエ庭にて_2
カータン:この樹とかも、以前から?

平野:ぜんぶほったらかしです。この庭にはバラやチューリップのような観賞用の花もいっさいありません。あるのは雑草と、シダ類と・・・

カータン:あれはバナナですよね?

平野:バナナの親戚で、バショウという植物です。

カータン:きれいな花はお好きじゃなかったんですか?

平野:「どう? あたし、きれいでしょ? 見て、見て」とすり寄ってくる感じが卑しいって。

カータン:(爆笑)

平野:だから犬や猫のような愛玩用のペットも嫌いでした。唯一、飼ってたというか、いっしょに暮らしたのはカラスです。

カータン:…(笑)

平野:カラスはけっして媚びない。精神が気高いって。

カータン:カッコいい・・・(笑)。



次回も記念館をご案内!
大阪万博の企画展を開催中の展示室へ。

カータン③「こういうのを考えられるって、頭の中はどうなってたんだろう・・・」

カータンさんのBLOG『あたし・主婦の頭の中 』でも対談前夜のことが書かれています。
ぜひあわせてご覧ください。
「鳥肌が立つほどエネルギーが溢れている岡本太郎の魅力」

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カータン

元外資系航空会社の客室乗務員。二児の母。
日常の出来事や妄想をオリジナリティあふれるイラストで綴る「カータンBLOG」で人気を博す。
現在、さまざまなメディアで活躍中。

カータン BLOG『あたし・主婦の頭の中 』
http://ka-tan.blog.jp/

 

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