ブログ『カータンBLOG あたし・主婦の頭の中』が「ライブドアブログ OF THE YEAR 2015」最優秀グランプリ受賞、2016年には殿堂入りされた人気主婦ブロガーのカータンさんとの対談です。

〈前回までは〉
カータン①「なんだろう。わたし、いま泣きそうになってる。」
カータン②「こうして敏子さんのお写真を拝見すると、太郎さんに似ていらっしゃいますよね?」
カータン③「こういうのを考えられるって、頭の中はどうなってたんだろう・・・」
カータン④「みんなおなじ、ひとつなんだって言ってるんですね。」
カータン⑤「わたし、もともと物書きになりたかったんです。」
カータン⑥「わたしの思いを聞いてもらいたいとかはあまりないんですけど・・・」
カータン⑦「わたしもブログはおもしろいって見てもらいたいけど、」


今回は子どもに見せたい《太陽の塔》について語っていただきます。

「いったい何なんだっていうものがある作品の方が食いつきやすいですよね。」

平野:カータンさんは万博記念公園には行かれたことあります?

カータン:それがないんです。

平野:ああ、それは行かないとダメですね。とくにこどもには太陽の塔を見せたほうがいい。ああいうわけのわからないものは、こどものうちに見せておかないと。

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カータン:太陽の塔ってまさに太郎さんがおっしゃる芸術ですよね。なんだかわからないけど魅かれるのが芸術だっておっしゃっているでしょう?

平野:美術の授業で、たとえばピカソやルノワールを習うわけですけど、それってロジックでしょ? 「こういうところに特徴があって、こういうところが素晴らしい」っていうのは論理だから。

カータン:ええ。

平野:つまり言語で、左脳で理解させているわけです。それはそれで大切なことだけど、それだけじゃダメで、やっぱり直感する、体感するってことが大事なんですよ。作品の圧を肌で感じるっていうか…

カータン:わかります。

平野:だけど教科書の小さい写真じゃそうはならない。こどもは強烈なものに揺さぶられる体験をしないとね。

カータン:こどもと一緒に絵を見ていても、きれいな絵は「ほんとにきれい!」で終わっちゃうけど、いったい何なんだっていうものがある作品の方が食いつきやすいですよね。

平野:なんだかわからないだけじゃなくて、単純に「でかい!」みたいな体感的なインパクトがあったほうがいい。もちろん太陽の塔もそうだし、この近くでいえば、渋谷の《明日の神話》もそうだし、川崎の岡本太郎美術館にある《母の塔》もそう。ともに30mあります。

カータン:大きいですね。

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《明日の神話》 1968年 – 1969年


 

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《母の塔》 1970年


平野:《母の塔》も、やっぱりなんだかわからない。そういえば、以前敏子が嬉しそうに話してくれたんだけど、ダウン症の子をもつ母親から手紙をもらったらしいんですよ。そこには「なんに対しても興味を示さず無表情だった子が、《母の塔》を見た途端、嬉しそうに走っていって、足元に抱きついて離れなかった。あんなに生き生きとした表情は見たことがない。幸せでした」と書いてあった。「そういう子にも、いや、そういう子だからわかるのよ」って言ってました。本来、芸術は理屈じゃなくて皮膚感覚で感じるものですからね。

カータン:そうですよね。

平野:その意味で、太陽の塔は抜群なんですよ。なるべくこどもが小さいうちに見せたほうがいい。来年の3月からは内部も見られますからね。

カータン:今日見せていただいた《生命の樹》が見られるんですね。それはほんとうに行きたいです。



次回はカータンさんが感動した太郎の言葉とは?
太郎の考える芸術について。

カータン⑨「芸術に限らず、すべてにおいてつながってるなって思いました。」

カータンさんのBLOG『あたし・主婦の頭の中 』でも対談前夜のことが書かれています。
ぜひあわせてご覧ください。
「鳥肌が立つほどエネルギーが溢れている岡本太郎の魅力」

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カータン

元外資系航空会社の客室乗務員。二児の母。
日常の出来事や妄想をオリジナリティあふれるイラストで綴る「カータンBLOG」で人気を博す。
現在、さまざまなメディアで活躍中。

カータン BLOG『あたし・主婦の頭の中 』
http://ka-tan.blog.jp/