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Ka-tan talk ⑨ "Bringing up a child creatively"

カータン対談⑨「こどもを創造的に育てること」

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ブログ『カータンBLOG あたし・主婦の頭の中』が「ライブドアブログ OF THE YEAR 2015」最優秀グランプリ受賞、2016年には殿堂入りされた人気主婦ブロガーのカータンさんとの対談です。

〈前回までは〉
カータン①「なんだろう。わたし、いま泣きそうになってる。」
カータン②「こうして敏子さんのお写真を拝見すると、太郎さんに似ていらっしゃいますよね?」
カータン③「こういうのを考えられるって、頭の中はどうなってたんだろう・・・」
カータン④「みんなおなじ、ひとつなんだって言ってるんですね。」
カータン⑤「わたし、もともと物書きになりたかったんです。」
カータン⑥「わたしの思いを聞いてもらいたいとかはあまりないんですけど・・・」
カータン⑦「わたしもブログはおもしろいって見てもらいたいけど、」
カータン⑧「いったい何なんだっていうものがある作品の方が食いつきやすいですよね。」


今回はカータンさんが感動した太郎の言葉についてお伺いしました。

「芸術に限らず、すべてにおいてつながってるなって思いました。」

カータン:美術をやっている人に太郎さんが「なぜ、あなた方はうまく描こうとするのか。かまわないから、どんどん下手に描きなさい」と言っているでしょう? わたし、それにものすごく感動して。

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平野:背中を押される感じがした?

カータン:芸術に限らず、すべてにおいてつながってるなって思いました。

平野:太郎の考える芸術とは技術ではありませんからね。絵を描く技術を芸術とは考えていなくて、太郎にとって芸術とは、言ってみれば「態度」のことなんですよ。自分はなにを思い、なにをするのか? どうやって生きるのか・・・それが芸術だと。

カータン:ああわたし、なんか、泣きそう。

平野:いまカータンさんは、自分が描いているものをたんなる主婦のイラストだと思っているかもしれないけど、そうじゃない。あきらかに芸術です。なぜなら、あなたの創作態度が芸術だから。絵柄がふざけているから二流のサブカルってわけじゃないんですよ。

カータン:うちの娘は絵が苦手で幼稚園のときもすごくユニークな絵を描いていて。でも小学生に上がってみんなどんどん技術が上がっていきますでしょ?

平野:技術はね。

カータン:それであるとき海の絵を描く課題を与えられて・・・小学校 3年のときの授業参観で、その絵が廊下に飾られていたんです。

平野:うん。

カータン:みんなすごく細かくいろんな色とりどりの魚とか海の様子を描いているんですけど、うちの娘だけ魚ドーンみたいな。周りの方もバカにしてるわけじゃないんだけど、あきらかに実力が違うっていうか・・・「ユニークな絵ね」って。みんな年齢が上がってきて細かい描写ができるようになっていく中で、うちの娘は魚ボーン・・・だけどわたしは太郎さんの本を読んで、それでいいんだ、うちの娘には海の中がああいうふうに見えたんだって。

平野:その通りですよ。小さいこどもが描く絵は、カエルが黄色かったり、魚に足が生えていたり、車が空を飛んでいたりするでしょ?

カータン:はい。

平野:それを見た大人たちが「○○ちゃん、魚に足はないでしょ? よく見てごらん。カエルは黄色じゃないでしょ」と。そうやってだんだん大人に褒められる=いい点がとれる絵を描くようになっていく。

カータン:はい。

平野:敏子は「冗談じゃない!」といつも怒ってましたよ。それを描いたとき、こどもの眼にはちゃんと足が見えていたんだ。だからそう描いたんであって、その子にとってそれこそがリアルなんだと。「それを頭ごなしに叩き潰すなんて、許せない!」って。

カータン:みんな小さい頃は思うままに描いていたのに、高学年くらいになると周りから「そうじゃないよ」って言われますものね。

平野:「こういうのが上手な絵なんだよ」
「こうしないといい点数はとれないからね」と〝指導〟される。だんだん型にはめられ、歪められていくんです。

カータン:そうですね。

平野:どうすれば大人が、先生が褒めてくれるか、こどもは一生懸命考えますからね。こどもは純粋だなんてウソで、みんな大人の顔色を伺いながら、必死に計算してますよ。いい点をとった奴の絵が「上手な絵」で、その反対が「下手な絵」。この虚しい基準が絶望的なほど刷り込まれてしまう。

カータン:点数が悪いと親に怒られますしね。

平野:そう。で、けっきょくそういう子は絵を描くのが嫌いになるんです。せっかく楽しく、みずみずしい絵を描いていたのに、描くことが嫌いになって描かなくなる。こんなバカなことがありますか?

カータン:ほんとうに。

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平野:だからカータンさんはお子さんのそういうところを絶対に潰しちゃダメです。

カータン:そう思いました。ほんとうに絵が下手で・・・なんか肘が逆に曲がってたりするんですけど(笑)。

平野:いいんだって! それがお嬢さんにとっての真実なんだから。

カータン:ありがとうございます。すごく感動しました。

平野:いや、ぼくが言ってるんじゃなくて、太郎が言ってる話ですからね(笑)。



次回は最終回。
こどもを創造的に育てることについて。

カータン⑩「こどもを創造的に育てることが、こどもの利益になるんですね。」

カータンさんのBLOG『あたし・主婦の頭の中 』でも対談前夜のことが書かれています。
ぜひあわせてご覧ください。
「鳥肌が立つほどエネルギーが溢れている岡本太郎の魅力」

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カータン

元外資系航空会社の客室乗務員。二児の母。
日常の出来事や妄想をオリジナリティあふれるイラストで綴る「カータンBLOG」で人気を博す。
現在、さまざまなメディアで活躍中。

カータン BLOG『あたし・主婦の頭の中 』
http://ka-tan.blog.jp/

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