――このたびは太郎賞おめでとございます!
さいあくななちゃん:こちらこそありがとうございます!
――作品名の《芸術はロックンロールだ》っていう言葉がすごく印象に残ったんですが、さいあくななちゃんさんにとってのロックっていうことについてお聞きしたいんですが。
さいあくななちゃん:はい!
――今回の作品、ロックできましたか?
さいあくななちゃん:そうですね。まだ実感がわいてないんですけど、なんだろう?ロックって「たったひとり」の人に向いている気がいつもしているんです。たとえばむしゃくしゃするなって思うときに私をいつも救ってくれて。
――たしかエレファント・カシマシさんがお好きなんですよね。
さいあくななちゃん:はい。でもこれまで私はロックだとOKとされるようなことでも、そういうことを描いたらダメって言われることが多かったりして。「なんだよ」って。「表現ってなんなんだろう?」とか思ったりしていて。
――今回はそれができた?
さいあくななちゃん:私は「たったひとり」の誰かに届けたい。どうしようもない子のもやもやしている気持ちをワーって吐き出せるようなものをやりたい、やっていたつもりで。そうしたら少しずつファンの方とかも増えてきて、すごく嬉しくて。私がどんなに調子が悪かったり、今日みたいにものすごく嬉しいことがあったりするときでも、いつも「たったひとりの」ファンの人がいるんです。
――そのファンの人に思いを伝えたい?
さいあくななちゃん:太郎賞をいただいて嬉しいですし、ものすごく光栄だけど、でもその「たったひとり」の誰かにちゃんと届いたときが嬉しいです。だからその人たちに見てほしいですね。もちろん太郎さんのことが好きな方にも見てもらいたいと思いますけど・・・でも「たったひとり」の誰かに届いてほしいっていうのがいちばんありますね。
――PLAYTAROを見てくれている「たったひとり」の誰かにメッセージがあればお聞かせください。
さいあくななちゃん:生きていれば「ダメ」って言われたり否定されたりすることってあると思うんです。でもそんなとき、あなたが自分はダメなんだって思ったとしても、私は「いい!」って言ってあげたいです。今回たまたまこの結果になったんですけど、ずっと言い続ければどうにかなるから、あなたもどうにかなるし、なってほしいんです!
――素敵ですね。
さいあくななちゃん:私はずっと負けっぱなしの人生だったり否定されたりする人生だったりしたんですけど、「勝ったぜ!」って、いまファンの人たちにとりあえず「やったぜ!」って伝えたいですね。でもこうして勝ってしまった。また私も絶対に負ける日が来ると思うんですけれど、たとえ負けても死ぬときには勝ちたいです。今回はほんとうにありがとうございました!
――おめでとうございます!
Taro Award · saiakunanachan interview!
太郎賞・さいあくななちゃんインタビュー!
:: February 16, 2018
