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Okamoto Taro Column ③ " Freshman Congressman"

岡本太郎コラム③東風西風「一年生議員」

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もう一週間ばかり前になるが、国会で青島幸男が質問にたった。偶然それをラジオで聞いたのだが。

俳優さんだけあって、まことにユーモラスな歯切れのいい言いまわし。しかも率直で、スジがとおった内容だった。明治百年行事というがまるで政治違反者救済のためのようだ。「こういうことで参りますと、さしずめ今年ならば沖縄返還メドつき恩赦とか、来年は万国博大成功記念恩赦などと、ゾロゾロ」やるんじゃないか。総理の寛容と調和というのは「実は(おのれ)に寛容、自民党に調和、と解釈してはじめて納得が」いく……と。

ところで翌日、新聞の政治欄を見ると、「毒舌を並べて佐藤首相にかみついた。だが首相から『青島君と憂いを同じくする点もある』とやんわり受け流され顔をまっ赤にして頭をかくところは、まだ1年生――」見出しには“毒舌並べて頭をかく……”とあった。

毒舌では少しもなかった。それどころか素直すぎるほどの発言だったのに。それはともかく、私にコツンと来たのは、一年生で何が悪いんだ、ということだ。いつも聞かされる国会の甲羅(こうら)をへた答弁、代議士節の質問、あのソラゾラしい質疑応答はまことに不潔である。党利党略を型どおりの成句にくるんで、へたな漫才を聞いているより腹立たしい。もっと国民の思い感じていることが直接な言葉で響かなければいけないはずなのだ。その点、青島議員の質問ぶりは庶民的だった。

それを「まだ一年生」という言い草は、良くない。政治こそ国民全部の、つまりオール・シロウトがかかわるものだ。本当は一億が全部政治家なのだ。ただ技術的にクロウト、政治屋にまかせてあるだけ。その政治屋が変に専門家ぶってシロウトをバカにしたり、特権意識をふりまわすところに堕落がはじまる。

腐った政治屋よりも、議員たちはもっと新鮮な政治家として発言し、行動してほしい。

一年生議員万歳。

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