Repos

あいみょんと行く③

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岡本太郎を敬愛するシンガーソングライターのあいみょん!
太陽の塔内部レポート第三回です!

*この展覧会はすでに終了しております

〈前回までは〉
①「太郎さん、このときどんなことを考えていたんだろ。」
②「このすごさ、写真じゃぜんぜん伝わらないんだろうな。」


「M ステの階段より緊張する!」

あいみょん:あー! だんだん進化してきましたね。記念館にあるミニチュアしか見たことなかったから。あれの何倍のサイズなんだろ?

平野:生きものの配置も、万博当時から少しだけ変えてるんだ。わざとお客さんと目が合うようにしたりね。

あいみょん:当時はエスカレーターで上がっていったんですよね。

平野:うん。

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あいみょん:こんなふうにゆっくり見られなかったんだ。逆にいまだからゆっくり見られるんですね。

平野:そうだね。あ、ぼく、あのマストドンが好きなんだよね。

あいみょん:ワニみたいな?

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平野:そうそう。で、いちばん好きなのがアレ。エダフォサウルスっていうんだけど、背ビレみたいなのがついてるやつね。

あいみょん:ああ、いいですね!……ファンの子で、わたしから太郎さんを知った子もいるんですけど、ここにもわたしより先に来て「すごかったですよー」とか言われたりして。わたし、ちょっと悔しかったんですよね(笑)。

平野:あーそうなんだ(笑)。連れてきてほんとによかったな。

あいみょん:とにかく思っていた以上にデカイ!

平野:そうなんだよ。

あいみょん:でもまだ太陽の塔の体の中にいるってことが、信じられなくて……。あ、でももうけっこう上まで来ましたね。なんか、ちょっと儚(はかな)いですね。地球上の生きものの進化の過程を見ているのに、こんなに一瞬なんて…。

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平野:そして天空。前に話したよね、ひとまわり小さくなっちゃったから、〈生命の樹〉がめり込んでいる。

あいみょん:あのゴリラ、顔がない!

平野:ゴリラはあの状態だった。頭部の傷みが激しくて、脱落して落ちちゃったんだよ。

あいみょん:ターミネーターみたいだ。

平野:万博当時は首が動いていて、見えているのはその駆動装置。足も半分落ちかけてるでしょ?…まもなく落ちるね。

あいみょん:(笑)

平野:ぜんぶキレイにしてしまったら、太陽の塔が辿った50年の歳月が消えちゃうじゃない。ぼくはそれが嫌だった。半世紀の時間の重み、厚みをどこかに刻みたかったんだよ。

あいみょん:素敵…..。

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平野:あれがクロマニヨン人。

あいみょん:ちっちゃ!(笑) クロマニヨン人、マジでやばい! マジで小さい。

平野:人間はみんな5-60cmなんだよ。アメーバが1mもあるのにね。人間なんてこんなもんだ、ってことなのかもしれないね。東京で話したように、進化の歴史はクロマニヨン人で終わっていて、服を着ているぼくたち現代人は樹上にはいない。

あいみょん:最後に立っているのは、ここにいるわたしたちだっていう意味かもしれないし、もしかしたら、進化といえるのはクロマニヨン人まで、現代人は樹の上に乗る資格がない、っていう意味かもしれない……

平野:うん。

あいみょん:ここから見下ろすと、40億年の生きものの時間がぜんぶわたしたちにつながっていることがよくわかる。注ぎ込んでいるっていうか…

平野:そう。すべての歴史がぼくたちの中にある。

あいみょん:天才やな。

平野:(笑)

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あいみょん:あ! ついに最上階ですね! うわー! これって腕ですか?

平野:そう。

あいみょん:すごいな。この腕のなか、ヤバくないですか?

平野:そう?(笑)。これは非常階段だよ。

あいみょん:なんか、引き込まれそう。あっちに行ったら戻ってこられなくなるような…

平野:(笑)

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※特別な許可を得て撮影しています。


あいみょん:先が見えない。CG みたい。わたし、帰ってこられへんかも…

平野:(笑)

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※特別な許可を得て撮影しています。


あいみょん:M ステ(ミュージックステーション)の階段より緊張する!

平野:(爆笑)

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※特別な許可を得て撮影しています。


あいみょん:すごいすごい! 腕の中にいる! どうしよう?すごい!  ……すごいすごい!

平野:おかえり(笑)。

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※特別な許可を得て撮影しています。


あいみょん:わたしはどっちの腕に入ってたんですか?

平野:左。左が非常階段で、右には大屋根に向かうエスカレーターが入っていたんだよ。

あいみょん:腕の構造、めっちゃカッコいいですね。

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平野:この腕が、太陽の塔の構造のなかで一番難しい部分だった。なにしろ長さ25メートルもある腕を、この根元だけで支えているわけだからね。造船技術を応用したらしいよ。

あいみょん:へぇー、当時の人、すごかったんやな。人に見せるためにこんなデザインをしたわけじゃない、ってことですもんね。

平野:そう。そうなんだけど、でもやっぱり、当時の設計者はできるだけ美しいものを残したいって考えたと思うよ。そうでなければ、こんなに美しい空間にはならないよ。

あいみょん:「太陽の空間」……「太陽は人間生命の根源だ。惜しみなく光と熱をふりそそぐ、この神聖な核、われわれは猛烈な祭によって太陽と交歓しその燃えるエネルギーにこたえる」

平野:これが右腕。さっき言ったように、こっちにはエスカレーターがあったんだけど、いまは撤去されて構造体がむき出しになっている。

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あいみょん:シンボルマークはどこですか?

平野:あそこ。

あいみょん:ひゃー、かっこいい! 照明、当たってますね! いや、これはすごい! 絶対に見なきゃダメですね!

平野:うん。

あいみょん:うわー、ここから大屋根に行ってみたかったな!

平野:ぼくは行ったんだけどね、万博のときに……小学6年生だったんだけど……

あいみょん:はい。

平野:でもね、あいみょんには正直に言うけど…

あいみょん:?

平野:ぜんぜん、まったく覚えてないんだよね。

あいみょん:えーー! マジで!? 信じらんない!

平野:面目ないです(笑)。

あいみょん:(笑) きょうはほんとに素晴らしいものを見せてもらいました。ほとんど“すごい!”しか言えなかったけど。

平野:(笑) じゃ、いいかな? これで見納めだよ。

あいみょん:え? ……また来るんで!

平野:じゃ、ここから降りていこう。帰りはこの階段を使うんだけど、ここはもともと関係者用の通路だったところ。

あいみょん:これやっぱり体の中なんですよね? あ、このカーブが太陽の塔を物語ってますね。それが不思議。

平野:(笑)

あいみょん:48年ぶりですよ。すごいことですよね。うちのお母さんも生まれてないです。

平野:(笑)

あいみょん:あ! うそやん……  サプライズみたいじゃないですか!

平野:(笑)

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あいみょん:「芸術は呪術である」……やられちゃう。参りました。

平野:これはテーマ館がつくられていったプロセスだね。

あいみょん:もともと撤去される予定だったものがこうして残って、ほんとに良かったですね!

平野:そうだよね。もう二度とできないからね。

あいみょん:わたし、次の時代に語り継いでいきます!

平野:頼むね(笑)。あいみょんがきっかけで太郎を知ってくれる子がいっぱい居るだろうし、君はあと半世紀は生きていくわけだからね。

あいみょん:はい!

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あいみょん:でもほんとにすごかったな。今日の一歩目の衝撃、マジで忘れねえ!

平野:(笑) よし、じゃあこれから後半戦に行こう。

あいみょん:展覧会も楽しみ!


次回はいよいよ展覧会「太陽の塔」へ!!

④「これが家にあったら、めっちゃアガるだろうなあ。」

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