Repos

Kanji Yumisashi Special exhibition interview !

【速報】弓指寛治 特別展示インタビュー!

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――この《白い馬》の作業時間は2ヶ月と聞いたのですが、早くないですか?

弓指:いやいや。まるまる2ヶ月ですから。「今日は3時間だけ描こう」とかではなく、毎日12時間以上、ひたすら描いて2ヶ月ですから。それにぼくは描くのは遅いと思うんですよ。
こうして絵をパッて見ると迫力もあるから、きっとぼくの制作のイメージって筆をバッサバッサと描き殴るっていう感じだと思われるかもしれないですけど、実際はものすごく細い筆で描いているんです。
だから腱鞘炎にもなるし、指も曲がらなくなってくる。それの繰り返しですね。

――たしかに細かく描き込まれていますよね。

弓指:バッサバッサって描くのは下書きのときだけですね。馬の全体の形だけ描いてみて「うん。これでいいんじゃないかな?」ってときだけですね。あとはものすごく地味に描いています。

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――また印象的なのはこの土に突き刺さった銃です。

弓指:これは岡本喜八さんの映画を参考にしました。岡本喜八は戦争の映画をいくつかつくっていて、『血と砂』と『独立愚連隊西へ』を見ました。彼は戦争を日本の西部劇みたいなエンタメにしていて、コメディータッチなんです。そのアプローチの仕方がいいなと思って。さきほども言ったように『きけ、わだつみの声』みたいにしてしまうと説教臭くなってしまうと思って。
その映画で死んだ兵士を弔うときにお墓の代わりに天皇陛下に授かった菊の紋が入っている三八式歩兵銃を立ています。死体を描くことは簡単で、人が倒れて死んでいれば悲惨な風景になるけど、そうではない別の形で死をイメージさせたいと思って。

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――あの、あそこの鳥だけ目がステンドグラスのようになっているんですけど、あれは?

弓指:あれはなんだと思いますか?
じつはは適当なんです。ってギャグみたいに言っちゃったんですけど、なんの関係もないものがあるのって絵の中で必要だと思うんです。
もちろんぜんぶを適当に描いたのはダメですけど、メッセージからはずれていくようなものが一緒にいるほうがいい気がするんです。
作家っていうのはいい加減であるべきだと思うんです。責任感みたいなものにガチガチに固まってしまうと説教臭くなってしまう。だからあれはいい加減なんです。
そもそも鳥も太郎さんのエッセイの中にはなにも書かれていない。おそらく鳥なんていなかったんでしょう。でも入れました。入れるべきだと思ったんです。

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