Repos

Kanji Yumisashi Special exhibition interview !

【速報】弓指寛治 特別展示インタビュー!

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――弓指さんはTwitterでこんなことを言われいました。「戦場へ行った岡本太郎という人を通して生きることを考えるような展示にしたいと思ってまーす!それと僕が敏子賞だというのがとても重要な様子です!2位とか銀賞じゃなくて敏子賞という立ち位置!」この立ち位置についてお伺いしたいのですが。

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弓指:この絵と関係があるんですけど、これはここの1階のアトリエで・・・
じつは太郎さんのエッセイに「落雀の暑」というのがあって、これは5年間の軍隊生活で上官にいびられたり殴られたりしたことが多く書いてあるんですけど、ときどきそこから抜け出すときもあって楽しい時間があったと。
それはどんな時間かというと、とても暑い夏、朝から「洗濯してこい」って言われるときで、洗濯物を持って川に行くとその川の水がとても冷たくて気持ちがいい。そこにいるときは人の目もないし、1人で解放されて、冷たい川の水に布を浸してかぶる。その瞬間が最高だったって書いてあるんです。
それでさらに最高の瞬間をもっと上げるために昔の楽しかったことを思い出すんです。
パリ時代の優雅な生活とか昔の恋人の顔とか・・・そしてさらに気持ちを上げていって未来のことも想像すると。
「天井の高い明るいそれは私のいつか立てるべきアトリエ。中2階がある。色とりどりの巨大な花に埋もれている。私はそこでせっせと絵を描いている。そばにはしとやかで美しい女性が座っていて、情熱的に私を見守っている。それは女房だろうが恋人だろうか。夢は限りなく美しい発展を遂げる」っていう妄想するんです。
これを考えていた32、3歳の時は妄想だったかもしれませんけど、実際にちゃんと生きて帰ってきて、ここですよ。ここにアトリエを構えて、そのアトリエで絵を描いている太郎さんと見守っている美しい女性は・・・そう敏子さんだった。
いまになってみたら敏子さんだったということがわかって、これは描くべきだろうと思って・・・

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――なんだか鳥肌立ちました。

弓指:戦争からはじまっているけれど戦争から帰って来れたから繋がる物語にするべきだろうと思ったんです。
太郎さんが描いているのは《遠い声》っていう作品なんですけど、それを見守っている敏子さんをぼく描いている。
ぼくは敏子賞なんです。
敏子さんは太郎さんが亡くなってから10年間ここを記念館にしたり太郎賞をつくったりして、メディアによって晩年「おもしろおじさん」にされてしまった
太郎さんを芸術家岡本太郎として復権させたんです。
ぼくも敏子さんの立場に近いと思っていて、母や岡田有希子さんの自殺をそれだけで終わらせてしまうのはなにかが違う。だから自分の活動は「死んで終わりじゃない」という部分に焦点をあてています。
そう思ったらぼくのポジションって敏子さん側な気がしたんです。
だから太郎さんの意思を継いだ敏子さんとその意思をいま僕が継いでいるという
ことを描くべきだろうと思ったんです。

――素晴らしいですね。

弓指:あと聞こえませんか?太郎さん、歌っているんですよ。たまたまいま企画展で「瞬間瞬間に生きるー岡本太郎とジャズー」をやっていて、太郎さんが歌っているシャンソンがかかっているだけなんですけど。
この絵の奥から太郎さんの肉声が聞こえるっていうのがすごくいいと思って。
そういう見立てができるような配置にしました。

――こうしてお伺いしていると、この絵、とても大事ですね。

弓指:むしろこれがいちばん大事なのかもしれないです。これのために《白い馬》があるのかもしれません。

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