Repos

Special course report ⑥

「芸術と社会の接点―岡本太郎のパブリックアート」特別講座レポート⑥

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2019年3月9日(土) 19:00~ に岡本太郎記念館で行われた川崎市岡本太郎美術館学芸員であり、岡本太郎記念館の客員研究員である大杉浩司さんによる特別講座のレポート六回目をお届けします。

大杉:さて時代は1970年代になります。今度は光る壁画ですね。

27.オリエンタル中村百貨店
大杉:これは名古屋にあったオリエンタル中村というデパートの壁面に作ったものです。内側にライトが仕込んであって夜になると光るんですね。すでにオリエンタル中村は名古屋三越なり、取り壊されてしまったので、見ることはできないんですが……残念です。

28.天に舞う
大杉:これは NHK のスタジオパークにある《天に舞う》です。今まで見たレリーフの壁画は陶板を使っていたんですが、これは FRP(強化繊維プラスチック)です。この作品も最初は陶板で作る予定だったのですが躯体が重量の関係で陶板では持たないということで、急遽 FRP という素材で作られました。なぜNHK のスタジオパークの入り口に《天に舞う》という壁画があるのか、ちょっと違和感を持たれる方もいると思うのですが、実は太郎さんがこの作品を引き受けたときには、ここはNHKの亡くなった職員を慰霊する多目的空間だったんですね。慰霊の為の空間に岡本太郎は放送に命を賭けた人々昇天していく姿を描いています。

29.水火清風
大杉:これは比較的新しい作品で川崎にあるスラッジセンターという施設の会議室にある作品です。これは太郎さんが描いたドローイングを忠実に陶板で拡大再現したものなんです。最初に見ていただきましたモザイクタイルによる《太陽の神話》など、岡本太郎としては自分の描いた絵が工業機械的に複製されて沢山の人に見せることを目的に制作しました。しかし、今やそのモザイクタイルを使わなくてもこういう焼き物の最新技術で作品を忠実に複製できる。そういう意味では太郎さんの思いがようやく現代の技術によって叶えられたということになると思います。

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