Repos

Special course report ⑦

「芸術と社会の接点―岡本太郎のパブリックアート」特別講座レポート⑦

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2019年3月9日(土) 19:00~ に岡本太郎記念館で行われた川崎市岡本太郎美術館学芸員であり、岡本太郎記念館の客員研究員である大杉浩司さんによる特別講座のレポート七回目をお届けします。

30.明日の神話
大杉:ここからは再生したものをお見せします。まず渋谷駅にある《明日の神話》です。この壁画が発見されたときには穴も空いていてボロボロだったのです。これを日本に持って帰って修復したんですけれども。こんな大きな絵なのに修復家の先生は顕微鏡のようなものを作って修復するんですね。本当に修復できるのかって思うくらい気の遠くなるような作業だったようです。毎年11月にはこの壁画を保全するNPOが足場を立てて煤払いをしています。

31.ダンス
大杉:これは《ダンス》という作品で、初期のモザイク作品です。大阪の高島屋で太郎さんはこれを出品した滞欧記念展という個展を開催しています。個展が終わったあとにフランスの個展に出品するため作品を運ぼうとしたんですが、大きさと重量で飛行機に乗らなくて、そのまま高島屋に残されて、20年くらい1階の大食堂に飾られていました。その大食堂も閉鎖されて、このモザイクの作品は別の場所に保管されていました。2011年に大阪のなんば高島屋がリニューアルされました。この年は岡本太郎生誕100年の年でもあり、この機に≪ダンス≫も修復再生されて7階の「なんばダイニングメゾン」に展示されたのです。

32.若い太陽の塔
大杉:これは愛知県犬山にある《若い太陽の塔》です。《太陽の塔》が世間で話題になったときに犬山の遊園地から「うちにも《太陽の塔》を作ってくれ」って頼まれるんです。「太陽の塔は大阪にできるからそれならここには《若い太陽の塔》を作ってやろう!」とこの若々しい太陽の塔を作ったんですよね。それにしても岡本太郎は頼まれると絶対断らないですね。どんな仕事でも、忙しくても引き受ける。

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大杉:この《若い太陽の塔》も老朽化してもうボロボロだったんです。いつ頭が落ちてきてもおかしくないほどに。そのうち近寄ることも禁止されるくらい老朽化していました。しかし、2011年太郎の生誕100年を記念して遊園地と町の人とが寄付を集めて新しく再生されました。

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