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佐藤タイジ対談②「オレの〝踊り方〟」

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ロックバンドTHEATRE BROOKのボーカル、ギタリストであり、すべてソーラー電気だけで開催する野外ロックフェス「中津川THE SOLAR BUDOKAN」の主宰、佐藤タイジさんとの対談です。
第2回目は「個性の秘密」。

〈前回までは〉
①「だから『オレ、ポールが弾いているベースをやる!』って言ったんだけど――」

「あれもこれも好きだから、あれにもこれにもなってみたいけど、こっちも好きだから、こっちにもなってみたい……みたいな。」

平野:中学のころ、坊主頭で「ハイウェイスター」を弾いていた小僧は、高校ではとうぜんバンド漬けになったわけね?

佐藤:まさしく。自分のバンドをやってました。

平野:そのころのギターヒーローって、だれなんだろう? タイジさんにとってのロールモデル――こういうふうに成功への階段をのぼっていきたい――みたいな人って、だれかいました?

佐藤:うーん、どうだったかな? そう考えてみると、だれかに憧れるっていうことがあんまりなかったような気がするな。ただただギターを弾くのが楽しかっただけで。

平野:うん。

佐藤:とにかくいろいろなギタリストをコピーしてました。ヴァン・ヘイレン、エリック・ゲイル……

平野:エリック・ゲイル? あ、そうなんだ。そんなところまで。ぼくがいちばん好きなギタリストのひとりですよ。

佐藤:カッコイイですよね。先輩から教えてもらったんです。FMをエアチェック(=放送をテープに録音すること)したものを聴いてコピーして……っていうことをやってました。なので、若いころから「これになりたい!」みたいなのはあまり……

平野:なかった?

佐藤:そうですね。

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平野:やっぱり。じつはね、そのあたりがタイジさんやTHEATRE BROOKの個性の秘密なんじゃないか、とぼくは睨んでいるんです。

佐藤:どういうこと?(笑)

平野:「あんなふうになりたい」というモデルがなかった。そうであるからこそ、タイジさんの音楽はとても豊かなバリエーションを獲得できたんじゃないかと。

佐藤:ああ。

平野:サウンドが定型的ではなく、豊かな振幅がある。それはおそらく、特定のサンプルを目標にしなかったことが作用しているにちがいない。そんな気がするんですよ。

佐藤:たしかに、そうかもしれないですね。あれもこれも好きだから、あれにもこれにもなってみたいけど、こっちも好きだから、こっちにもなってみたい……みたいな。いまだにそうです。

平野:逆にいえば、そうだったからこそバンドの個性とアイデンティティを確立できたし、一級のプロになれた。

佐藤:なるほど。

平野:じっさいギターキッズは全国に山ほどいるけど、大半は音楽を諦めて進学や就職をします。好きなロックで飯を喰っていけるなんて、ほとんど奇跡のようなものでしょ?

佐藤:そうかもしれないですね。

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平野:なぜ佐藤タイジにはそれができたのか。それを訊きたいんですよ。高校のあとはどういうふうに?

佐藤:高校三年のときの先輩が、いわゆるニューウェーブ系のバンドをやっていて、そこのギターボーカルの人が脱退したことで、ギタリストとして誘われたんです。

平野:それはプロのバンド?

佐藤:セミプロっていう感じですね。社会人のバンドだったので。

平野:小さいライブハウスでなんとか入場料を取れるくらいの?

佐藤:ちょうどそんな感じです。そこに誘われて、地元でビミョーに人気が出てきたんですよ。それがTHEATRE BROOKの母体になるんですけどね。

平野:なるほど。

佐藤:オレは東京の大学に推薦入学が決まっていたんだけど、バンマスだったドラムの人が「みんなで東京に行こう!」って。その機会にバンド名をTHEATRE BROOKにしようってことになったんです。

平野:へえ、そうだったんだ。

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佐藤:だから、THEATRE BROOKってオレがつけたバンド名じゃないんですよね。

平野:でもリーダーでしょ?

佐藤:最初はほかにリーダーがいたんです。先輩の山本さんという方なんですけどね。でも山本さんは辞めてしまった。そのタイミングで好きなバンド名にしても良かったんだけど、「悔しいから、売れるまでこれで行こう」と思って。

平野:なるほど。

佐藤:悪い名前でもないしね。

平野:いや、バンド名としてじつに魅力的ですよ。



次回は「ギターを弾きたい」。

③「オレは上手に弾きたいわけじゃなくて、『ギターを弾きたいんだ!』っていう感じなんですよ、うまく言えないけど。」

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佐藤タイジ

徳島県出身。ギターボーカル日本代表。
太陽光発電システムによるロックフェス
「THE SOLAR BUDOKAN(since 2012)」の主宰者。
日本の音楽界と再生エネルギー界を牽引する稀有なモジャモジャ頭。
「ロックスター」「ファンキー最高責任者」は彼の代名詞。
’86、シアターブルック結成。
’91、RedHotChili Peppersのフロントアクト。
’95、EPICからデビュー。「ありったけの愛」がJ-WAVE.FM802など主要FM局でヘビーローテーション。
ちなみに太陽の愛を歌ったこの曲を歌い続けたことが
「THE SOLAR BUDOKAN」のアイデアの源泉。
この他、クラブ系ユニット「The SunPaulo」ではエレクトロ。
加山雄三率いる「The KingAllStars」では主要メンバー。
そして高円寺阿波おどりとのコラボ「佐藤タイジ&華純連」は日本の音楽史の転換点となる壮大なプロジェクト。楽曲「踊らなソンソン」はiTunes.Spotifyなどで絶賛配信中。
佐藤タイジは間違いなく日本代表ロックスターなのだ!
■佐藤タイジ HP
http://www.taijinho.com/
■シアターブルック HP
http://www.theatrebrook.com/
■THE SOLAR BUDOKAN HP
http://solarbudokan.com/

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