<ポンピドゥーセンター>
正式名称、ジョルジュ・ポンピドゥー国⽴芸術⽂化センターは4区のサン=メリ地区に位置しています。
マレ地区を散策中、なんだこれはー?と思ったらポンピドゥーセンターでした。
(なのでマレ地区からも近いです。)
そうそう、パリ内での移動は基本、電⾞かバス、と思っていましたがとっても便利なものがあるのです。
それがこれ。
電動スクーターと⾔うんでしょうか。いわゆるシェアバイクのスクーター版です。
⽇本では⾒かけませんが、世界各国では主流の交通⼿段になってきているので知っている⽅も多いのではないでしょうか。
アプリをダウンロードし必要な情報を登録するだけで、観光客でも簡単に利⽤することができます。
これのおかげで、わざわざ地下鉄に潜ることなく、1、2区間くらいは楽に移動できました。
しかし、まだまだルールが整っておらず、乗り捨てし放題、歩道も⾞道も⾛り放題でかなりグレーゾーン。
歩⾏者や⾞との接触が問題になっていて、スピード制限や駐⾞場所が規制される案が出ているので、この時期に乗れて良かった。爆走につぐ爆走です。
話をポンピドゥーセンターに戻しますと、第⼀⽇曜⽇は⼊館料が無料です。(⼀部展⽰室は有料)
滞在⽇程がたまたま第⼀⽇曜と重なっていたので、ラッキーでした。
しかし案の定混んでいます。
11 時のオープン前からこの状態。
影のない中、⽇差しの降る中、待ちます。
(オープンしてしまえば、案外すーっと⼊れました)
1階はだだっ広い体育館みたいです。
むき出しのパイプがアーティスティックですね〜
中央にインフォメーションセンターがあり、フロアマップをもらいました。
フリーで⼊れるエリアは4階(現代美術)と5階(近代美術)と⾔うことで、ひたすらエスカレーターを乗り継ぎます。
上っていくと、どんどん景⾊が良くなります。
遠くに⾒えるエッフェル塔!!
2つのフロアしか回れないのか〜と物⾜りなさを感じていましたが、その展⽰数の多さにびっくりです。
⺠族っぽいなにか。
ほとんどの作品がそのまま展⽰されている中、ガラスケースの中に⼊っていました。
こちらはヘンリー・マチスの1925年ごろの作品。
アプストラクシオン・クレアシオンのメンバーでもあったワシリー・カンディンスキーの抽象画。
こちらはマルセル・デュシャンの「泉」(レプリカ)
THE便器。
こちらはレジェの作品。
岡本太郎が住んでいた時期より少し前のことですが、モンパルナスにアトリエを持っていた時代もありました。
4階に降りると、コンテンポラリーアートがたくさん。
⻑い廊の両サイドが展⽰室になっていて、そのまた奥に部屋があって…
とにかくとても広くて、展⽰数が多い!!
とても全ては⾒ていられないので、⽬についたものをじっくり⾒ることにしました。
⾳が鳴っているので何かなと覗いてみると・・・イヤフォンでできたオブジェでした。
Maya Dunietz さんというアーティストの「Thi ket」という作品です。
他にもビデオアートや、光や⾳、空間を使った作品もあり、⾒応え⼗分。
2つフロアで2時間くらいかかりました。
企画展やライブラリーも含めたら 1 ⽇中⼊れそうです。
最上階にはルーフトップレストランもあり、パリを⼀望しながらランチも楽しめます。
(Flicker.com)
ポンピドゥーセンター前の広場には地元の⼈が⽇向ぼっこしていますが、どう⾒ても暑そうで・・・。
出る頃には⾏列も短くなっていました。
センターの裏の噴⽔。
カラフルなオブジェが飾ってありました。
前に座っている⼈がメインみたいになっていますが・・・。
⽬の前には Yellow Korner も!
ポンピドューセンター もその周りもカラフルな印象でした。
朝から空いているカフェも近くにあり、⾷事をしながら空いている時間を⾒計らって訪れてみてはいかがでしょうか。
<道端のアートたち>
パリの街を歩いていると、ところどころで⾒かけるグラフィティやら落書きたち。 こんな歴史のある建造物によく落書きできるなと思いますが、毎⽇⾒てるとありがたみもないのでしょうか・・・
カルチェラタンで見つけたお面のような絵。
工事現場にもぬかりなく。
これはなかなか⼤作です!
IS JESUS VEGAN??
もうここまでされたら消す気にならない。愛してると言いたくなる。
広告なのかイタズラなのかわかりません。
セーヌ川沿いではおじさんが古本を売っています。
夜になると、屋根の部分が蓋になりちゃんと施錠されるんです。
今回、パリ20区のうちほとんどのセーヌ川沿いの中⼼部で過ごしましたが、⼀度だけ
19区にあるフィラルモニ・ド・パリまで⾜を運びました。
パリの18区〜20区は危険地帯ということでかなり警戒していったのですが、駅からも近く会場までもなんら問題はありませんでした。
でも確かに夜⼀⼈で歩いてたら怖いかも…という雰囲気です。
フィラルモニ・ド・パリはオーケストラなどのコンサートを⾏う複合施設です。
ジャン・ヌーヴェルというフランス⼈建築家の設計で、2015年にラ・ヴィレット公園内に建設されました。
(⽇本の汐留にある電通本社もこの⽅の設計)
曲線と直線が⼊り混じる不思議な外観でかっけー!!
ロビーはこんな感じで、外観に⽐べると意外とこじんまりしています。
廊下の波打つような照明が綺麗でした。
ホールの中。2階席?3階席?も⾒やすそうですね〜。
今回はsigur rosで有名なjonsiのユニットのライブを観たのですが、⾳の響きもよく、⼼地よいメロディーに癒されました。
パリの有名どころを中⼼に岡本太郎の奇跡を辿ってみました。
岡本太郎が書き残したパリ時代の記録を紐解きつつ実際にパリの街を歩いてみると、まだ何者でもなかった⼀⼈の⽇本⼈がこの街から吸収したものの⼤きさが⾝にしみます。
⺟国を離れ、孤独や、最愛の⺟との別れを経験しながら、それでも芸術家として歩み進める原動⼒になったのは⼀体なんだったのでしょう。
芸術が溢れる特異な時代だったということはいうまでもなく、異国の地でも⾃⾝を探求し、流されない確固たるアイデンテティと、刺激的な環境がケミストリーとなって、岡本太郎という唯⼀無⼆の存在を形成していったのかもしれません。
外国で学ぶということがそれほど珍しくなくなった現代。
技術や⾔語だけでなく、「対峙し挑み続けつる」という太郎さんの⾔葉に深く納得する巡りとなりました。
Taro Okamoto in Paris ⑥
パリで岡本太郎は⑥
:: March 20, 2020
