-サエボーグさんにとってアートとは?
サエボーグ:アーティストって、
かっこよく「アート」ってフレームだけを作るのに必死になって、
なんか嘘つきだなって感じです。

-それまで岡本太郎ってどういう存在でした?
サエボーグ:本はすごく好きで。 やっぱり心に刺さりますよね。
「全力で言ってるな!」って。
-とくに好きな本を教えていただけますか?
サエボーグ:どれも良いですよね。
でも「日本の伝統」とか「今日の芸術」は定番ですけれど、
どれも文章が圧倒的に凄いなっていうのと。
あと彫刻が良くて。
絵は・・・若い頃はぶっちゃけ、良くないなって思ってて。
あ、これ言って良いんですか?(笑)
-「太郎と真剣にぶつかる」サイトですから。挑んでください。
サエボーグ:でも今になって、
太郎のプリミティブなものがすごく良く見えてきて、
「ウニュニュしてるもの、あれ、命だったんだな」とか(笑)。
-うねりとか?
サエボーグ:「爆発そのものなんだ」って思ったら、
彼がやりたいことがやっとわかったような気がしています。

-作品はメッセージありきで作るんですか?
サエボーグ: そうですね。
あるにはあるんですけど、私は言語化が下手な方だから。
感情的なもの、怒りとかそういうものがグチャグチャになって、
それを言葉にするのがすごく難しいんですよね。

-岡本太郎のテーマに共感する部分というのはありますか?
サエボーグ:そうですね。あると思います。
やっぱり「超越」っていうところですよね。
自分が「女性」である「性別」とか、
そういうものによってすべて決まっていくじゃないですか?
やっぱり社会っていうものによって、自分の位置が決まっていったりとか。
それでどんどん不自由になっていってる。
それが嫌でそんなラベルのようなものを剥がしていけば、
自由になれるのかなって思っていて。
-自由であるべきだと。
サエボーグ:それで着ぐるみを着ています。
これを着ておけば、いわゆる女性らしい女性とは見られないし、
人間っていうものでもないし、
それでいておもしろおかしくもあったりとか。
-たしかにサエボーグさんの作品っておもしろさを感じます。
サエボーグ:深刻なものをテーマに扱っているんですけど、
深刻を「深刻です」っていうと中二病っぽくなっちゃうので、
だからどこか笑いで吹き飛ばすほうが良いと思うんですよね。
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