椹木さんの太郎賞の講評です。

今回は特別賞が一人でしたが、
上位の三名の方の評価が水をあけた評価になりました。
ので、特別賞が例年のようにもう一人とはなりませんでした。
三宅さんの作品は、
大きさがある。
作品に立ったときの大きさを感じました。
大きさや強さが日常すらをも超越するスケールだった。
続いて和多利さんから敏子賞の講評です。

今年は応募数が500弱で、例年より少なかった。
審査をしたら質は上がっていました。
悩む作品が非常に多かった。
選ばれた23名は胸を張ってください。
折原さんの作品ですけれど、
彼女の場合は太郎賞じゃないと展示されないものだと思います。
おせんべいでできている作品ですので。
でもなにも奇抜な素材だから選ばれた訳ではなく、
作家としての姿勢に、
「わたしはこう生きていくんだ!」
という姿勢にみんなぐっときて選びました。
最後に山下さんから特別賞の講評です。

審査した当日のことを思い出しながら話します。
会場に一歩、足を踏み入れたときに、
おせんべいが目に入ってきました。
それから会場の左のほうにまわって見ていって、
太郎賞の三宅さんには強度を感じました。
等身大の表現であるがゆえの強度です。
そして終盤になって、特別賞の笹岡さんの作品に出会いました。
映像とシンクロさせていて、水面のブクブクと。
非常に周到に作られたインスタレーションでした。
全体としては数は減りましたけど、
レベルは下がっていないと思います。
受賞は逃しましたけど、
印象に残っているのは、
原田武さんの作品は非常に精緻な作品で、
現代においてこういう表現をしていることは嬉しく思いました。