キングコング・西野さんのFriends、第二回です!
今回は西野さんと岡本太郎の出逢いについてお聞きしました!
〈前回までは〉
西野亮廣①「岡本太郎記念館初探訪」
記念館を見て回って、
本当にすごいなと思いましたね。
ぼくね、忙しいのを理由にしてはいけないんですけど、
本当に美術館とかを見てなくて。
だから今日はゆっくり見られて良かったです。
ありがとうございます。
ぼくと岡本太郎さんの出会いは、
《太陽の塔》ですね。
よく家族で万博公園にお弁当を持って行ってて。
いまにして思えばあれって何の時間だったんだろう?
何してたんだろう?
何もしてなかったですよ(笑)。
万博公園に行って、
ゴザみたいなものを広げて、
家族で《太陽の塔》を見ながら、
お弁当を食べて。
たぶんですけど、
ぼくは兄弟が4人いて、
裕福な家庭ではなかったので、
遊園地に行くにもお金がかかるじゃないですか。
だからちょうど良かったんじゃないですかね。
しかも電車で30分くらいだったんですよ。
もうちょっと近かったら行ってなかったと思うんですけど、
30分かけて行くってなると、
それはもうちょとした娯楽だったんですよね。
「よっしゃ、万博公園に行ける!」
みたいな。

本当に何をしていたってわけじゃないんですけどね。
でもだからこそ《太陽の塔》は、
かなり生活には密着していたような気がします。
よくアーティストの方とかで、
「《太陽の塔》は憧れで、やっと逢えた!」
っていうのを聞くんですけど、
ぼくにとってはいつもそばにいた存在ですね。
だから岡本太郎って存在も知らなかったんです。
もちろん中学とか高校になって、
岡本太郎って名前は知ってはいましたけど、
そこまで興味はなかったんです。
当時の印象では、
《太陽の塔》をつくったおじさん。
なんだかちょっとおもしろそうな感じのおじさん。
そんな感じで。

興味が出るのはもうちょっとあとなんです。
あるきっかけで『美しく怒れ』(角川oneテーマ21)っていう本を読んで。
「うわ。むっちゃ頭いいやん!」って思ったんです。
アホだと思ってたんですよ、勝手に。
アホだから、あんな変なものをつくっちゃうんだと思ってたのに、
本を読んだらまったくそんなことない。
いちいち理論立てて考えて説明できる人で、
それがとってもおもしろくて。
すごい衝撃でしたね。

「あぁ、変な人じゃないんだ」って。
それでよけいに怖くなったんですよ。
変な人だったら変なものをつくっても、
「まぁ、そうかな」って思うんですけど、
変な人じゃないのにあんなものをつくるってことは、
すごいことだなって思ったんです。
おもしろかったのはね、
この本だったか、ちょっと忘れちゃったんですけど、
「電車の改札ってこうしたほうが良くない?」
とか、そんなようなことが理論立てて書いてあったんです。
ぼく自身、芸術に興味がある人間ではなかったので、
そっちに反応しちゃったんですよね。
「こんなおもしろい考え方があるんや!」って。
だからぼくもね、
それから影響を受けて、
いろいろ考えるようになりましたね。
たとえば同じ電車なら、
「痴漢」って、
いつまでたっても問題になってますよね。
それを減らすにはどうしら良いんだろうって考えて。
そうだ!
つり革を増やそう!って。

増やしたらみんな手を上げなくちゃならない。
そうすれば痴漢の容疑者が減りますよね?
犯人の目星がつきやすくなるから、
結果として痴漢は減るんじゃないか。
そんなことを考えるのが、
好きなんです。
そういう考え方って、
「世の中をもっとおもしろくしたい」ってことだと思うんです。
ぼくももいまでは、
あの手この手で、
どうやったらもっとおもしろくなるんだろう?
って考えながら生きています。
そういう意味では、
太郎さんの考えに影響されたのかもしれませんね。
次回は“西野流・世の中をおもしろくする考え方”についてお聞きします。
「渋谷ゴーストバスターズ」のその驚くべき発想とは?

西野亮廣
1980年兵庫県出身。
お笑い芸人の他、絵本作家、町づくりなど幅広く活躍中。
2015年には「西野亮廣独演会in 日比谷公会堂」を開催。
自らチケットを売り、2000人が参加。大成功させた。
今年は、8月12日から4000人を集める独演会が予定されている。
また近年では「ゴーストバスターズプロジェクト」として、
ハロウィンの翌日に散乱するゴミを拾い、
それを集めて「ゴミの木」というアート作品を創り上げるなど、
アート界でも話題を集めている。
