平野「作品に対しての思いっていうのを聞かせてもらってもいい?」
舘鼻「交通事故くらいのつもりでぶつかったほうがいいと思ってつくったんですけど・・・」
舘鼻「ぼくも太郎も西洋にはあこがれて挑んだんだけど、
アプローチは違った。
そういうふたりが作品が成り立たせているということが、
共通点だし、すごく嬉しいことですね。」
舘鼻「過去を見つめる、日本美術史を見つめるっていうのが、
ぼくとしてはすごく大切だった。」
舘鼻「岡本太郎の命の象徴を考えたときに、
ぼくが感じたのは“手”だったんですよね。」
舘鼻「だから今回は見えていないようなエネルギーを見せる、
そこを考えました。」

平野「モチーフはヒールレスシューズだったり、かんざしだったりしているけど、
中からエネルギーがわいてきて、次のステージに行ったってことかな?」
舘鼻「ぼくらが普段見えていないものが見えてくればいいなと思いましたね。
見る人の目線を誘導したかったというか。」
平野「ぼくがこの展覧会の最初に言ったのが、
空間そのもの、体験そのものをつくってくれるとおもしろいって言ったんだけど、
そのとおりになっているよね。」
舘鼻「この中で何が行われているか、
そしてお客さんが何を考えるかっていうのも、
すごく大切だと思って。
そういうアクションが起きる場所になればいいなって思いましたね。」
平野「それが体験をつくったってことですよね。」
舘鼻「できあがってみて、鑑賞者の目線で歩いたことで、
それでストーリーができあがったっていうことはありますね。
自分の考えと、展示してみて、はじめてつながるというか。
ぼくの場合は毎回そうなんですけど。」
平野「作品も空間も計算通りってのは、ないよね。
アーティストの直感っていうのも大切だからね。」
舘鼻「ぼくはロジカルにつくるほうですが、
でも嬉しいですね、感覚というか、
そういうものが自分を動かしていたんだなって。」
平野「つくるまえからぜんぶ説明できるものがおもしろいわけないものね。」
舘鼻「言葉で伝わるのなら、伝えれば良いんですよね。
でもそうじゃないものもあるっていうことですよね。」
平野「今日はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。」
舘鼻「ありがとうございました。」
以上です。
ありがとうございました!!