そして敏子賞を発表された椹木野衣さんの講評です。
「入賞者のみなさん、おめでとうごいます。
毎年審査はその年ごとに違うんですけど、今年はすんなり決まりまして。
ただすんなりいくのが良いことではなくて、
意見が割れる作品があったほうが議論ができるわけです。
すんなり決まるパターンというのは2つあって、
ほぼ満場一致で決まるパターン。
とくにこれを推すっていうのがない場合は順当に決まるパターン。
今年は後者でした。
では敏子賞の井原さんの作品についてお話します。
この作品は、
それぞれの動物の日々、排出するフンで、繊細にうるしの技術でコーティングして、
家畜たちが並んでいる作品です。
![P1660843[1]](https://playtaro.com/wp-content/uploads/2017/02/P16608431-750x422.jpg)
ただこういう作品がより大きな舞台にでていったときに
動物というのはあらゆる宗教で考え方が異なる。
そういうところまで含めて考えれば、
説得力が高まるのではないでしょうか?
それにしても今回は動物を扱った作品が多かった。
どうして動物の作品が多いのか?
人間が手を動かしつくる作品が、動物の割合を増やしていく・・・
そこに意味があるのか?
人間の文明に対する疑問なのか?
人間が後退して動物がでてくる時代といのはどういうことなのかを考えました。」