太郎賞 山本直樹さん

-このたびは太郎賞、おめでとうございます!
山本:ありがとうございます。よい機会を与えていただきました。
-いまの率直なお気持ちは?
山本:ほんとうに嬉しくて・・・と申しますのは、この展覧会の機会を与えていただいただけで大満足でして。本来なら展示の設営というのは二日間なんですけど・・・延長していただいて、美術館の佐々木さまには徹夜まで付き合っていただいて、つくることができたので・・・そのあたりスタッフも美大生にお願いして来ていただいて、ヘトヘトになりながらもできたときには非常に満足で。それだけでも嬉しいことなのに賞をいただけるなんて・・・ありがとうございます。
-非常にタイトな中で設営されたんですね。
山本:三日間かかるものを二日間でやらなければならなかったので、頭の中では『ミッション・インポッシブル』が流れていましたね(笑)。
-この作品はこのガラスの中でやるっていうのは決まっていたんですか?
山本:最初は他の方と同じように外だったんですけど、やはり素材的に角砂糖やチョコレートを使っているので虫がよるということで、このガラスの中になったんです。
-そこからこの表現を考えられたんですか?
山本:考え直しました。それが一週間前くらいでした。
-結果としてとても素敵な空間になりましたね。
山本:ありがとうございます。ガラスっていう脆さと透明性がありものに囲まれたっていう空間が非常に私も気に入っていまして。ありがたいです。
-さらにこの中に観客の方を入れて一緒につくり直すんですよね?
山本:そうですね。開催の時期はまた美術館の方と相談しますが、一緒につくっていけたらと思っています。観客の方に砂糖がつくといけないので、雨ガッパを着てもらおうと思っています。
-でもこれは誰かが入ったときに崩れたりしそうですけれど・・・
山本:それはぜんぜんいいんです。いまの東京がまさにそうですよね。すぐ壊れていきますし、あとやっぱり地震っていうことも考えて。本当に日本の状況って危うく成り立っていると思うので。それを形にしていて。
-これは何度か足を運ばないと、どのように変化していくのか気になりますね。
山本:私も想像がつかないので、たのしみです。
-山本さんは次の構想っていうのはありますか?
山本:あります。どこでも良いので、このガラスっていうアイデアを次につなげる形で、東京中のビルの町並みに、これをやりたいですね。それで外側に蟻がよってきて群がってくるみたいな・・・(笑)。
-ありがとうございました。受賞、本当におめでとうございます!
山本:ありがとうございます。