企画展「瞬間瞬間に生きる」のスペシャルイベントとして、トークショーを開催!
〝和ジャズ〟ブームの仕掛け人にしてアナログ盤ブームの火つけ役、ディスクユニオンの塙耕記氏が登場します!
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平野:「ぼくは先月二枚のアルバムをリリースしました。中学生、高校生の頃からジャズを聴いていました。ぼくが聴きはじめた70年代はジャズが熱かった。その後、停滞したように思えましたが、また活気づくようになりました。また熱い時代のジャズが復刻されました。そこには塙さんの名前があったんです。
ぼくはもっと長老だと思い込んでいたんですけど、ところがついこのあいだ、はじめてお目にかかる機会があって、驚きました。こんなに若いんだと。あの和ジャズムーブメントを仕掛けたときはもっと若かったっていうことです。
今回、こうして話せるのはとても嬉しいです」
塙:「よろしくお願いします。いまはジャズの責任者と、ロック以外のジャンルの統括しているマネージャーをしています。それがおもな仕事です。」

平野:「ジャズ以外もやられているんですね。でも身体のほとんどはジャズでできていらっしゃいますよね」
塙:「そうですね」
平野:「どうしてジャズ道に? どうすればジャズをもっと多くの人に聴いてもらえるかとかをつきつめて考えられていると思うのですが、そもそもなぜジャズに?」
塙:「実家、水戸にあるんですけど、両親がジャズ喫茶を経営していまして」
平野:「そうなんですね」
塙:「もうすぐ半世紀になりますけど、家で小さい頃からジャズが流れていまして。そこからへんにレコードは散らばっていました。留守番しているときに勝手に聴いたりしまして、幼稚園の頃にはジャズが好きだったわけではないんですけど、父親がお風呂で鼻歌を歌っていて、後付けで知っていきました」
平野:「はまったのはいつくらいでした?」

塙:「小さい頃は嫌でしたね・・・小学校低学年の頃は嫌いでしたが、中学校の頃にいろんな音楽を聴くようになりまして。そうしていくうちにオールディーズやポップスを好きになって、だんだんとサックスの音色とかが気になりだして、自然にジャズを聴くようになりましたね」
平野:「そういう青年は、けっきょくそうじゃない道にいくんですけど、そのままディスクユニオンにいったんでしょ? ジャズをなんとかしたいと思ったんですか?」
塙:「レコードを集めるのが趣味で」
平野:「若いときはお金がないから買えないでしょ?」
塙:「そうなんです。不動産会社につとめていたんですけど、レコードが大好きで。24才でディスクユニオンに入ったんです」
平野:「入ってからはずっとジャズなんですか?」
塙:「ジャズの部署に入ったんで、ジャズばっかりでよかったんです」