平野:「塙さんは残す意味があるジャズってどういうものだと思いますか?」
塙:「そのときだけ聴かれる音楽じゃもったいなくて、受け継がれるものだと思うんです」
平野:「それはどういうものに価値があると感じるんですか?」
塙:「色あせない音楽だと思うかですね」

平野:「なるほど。ぼくはワンアンドオンリーがすごく大事だと思うんです。たとえば先月リリースした土岐さんのアルトサックスの音は、ブラインドテストしてもわかります。そういうようなことです。ぼくがなぜそう思うかというと、子供のときにサンタナで感じたんです。音でグリップするっていうのはいちばん強度があることだと思うんです。あとはテクニックがあってうまい。正確で破綻がなくて綺麗っていうのは芸術と真逆だと思うんです。これがオレだ!って聴いている人を触発する。それがそろったものは価値のあるジャズなんです」
塙:「なるほど」
平野:「これはあらゆるクリエイティブにいえることだと思うんです。そういう価値観でぼくもこれからリリースしていきたいと思うんです」
塙:「ぼくは自分にとって心地よいと思えるもの、それを判断基準にしていますね。アグレッシブでもバラードでも」
平野:「あ、30分も超過していましたね。失礼しました。今日はありがとうございました。」
塙:「こちらこそありがとうございました」
